24日の日経平均株価は続伸、前日比+216.68円、+0.57%となる37,940.59円で大引け。
米国株式市場が堅調に推移したことに加えて、1ドル143.50円レベルまでドル高、円安が進んだことから、日経平均株価は時間外で連れ高となり前日の終値より447円高い38,171円で寄り付き。
中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率、リバースレポ金利、および住宅ローン金利の引き下げ、スワップファシリティの設立、住宅ローンに関する規制緩和など広範な景気刺激策を打ち出したことから中国株高、人民元高の展開で、日経平均株価は連れ高、10時過ぎに38,427円の当日高値を記録。ただこのレベルでは利食い売りが優勢で、37,983円まで値を下げて前場クローズ。
また正午頃に植田日銀総裁が大阪経済4団体共催懇談会における挨拶を実施、「政策判断に当たっては、内外の金融資本市場の動向やその背後にある海外経済の状況などについて、丁寧に確認していく必要がありますし、そうした時間的な余裕はあると考えています。」と述べ、幅広い年限で日本の金利が低下する展開となった。
後場の日経平均株価は金利低下に支えられ38,116円まで上昇したが、引けにかけては再度売られ、37,941円でクローズ。
当日は金利が低下したことで、不動産が買われ、銀行が売られた。その他の業種はまちまちの動きで、しっかりと買われている銘柄もあれば、売りも散見される状況。個別の大型株ではTDKが+37.2円、NTTデータが+20.7円と上昇している。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に37,852円で取引されており本日の東京株式市場は小幅に下窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
24日の米国株式市場は主要3株価指数が揃って続伸
SP500指数は前営業日の終値より12ドル高い5,731ドルで寄り付き。23時に発表された9月消費者信頼感指数が98.7(予想104.0)、リッチモンド連銀製造業指数が▲21(予想▲12)と弱く、米長期金利低下、ドル安、株安の展開となり、5,699ドルまで下落。
米長期金利低下、ドル安の流れはNY午後も続いたが、利下げ期待からか米国株には次第に買いが入り、終盤にオープンの水準を上回ると5,735ドルを記録したのち、5,734ドルで高値引け。
当日はITが+0.79%、一般消費財が+0.76%、工業が+0.73%と好調、また通信サービスも+0.40%と前日比プラス。一方でエネルギーが▲0.92%、公益事業が▲0.76%と伸び悩んだ。個別の大型株ではエヌビディアが+3.97%と上昇し再び時価総額3兆ドルが視野に入っている。その他の半導体銘柄も堅調な推移。
なおロイターによれば、イスラエルのガラント国防相は「イスラエルはヒズボラに対するさらなる攻撃の準備ができている」と述べたもよう。激化する中東情勢は引き続き金融マーケットの懸念材料としてくすぶっている。
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