24日のドル円は大きく上昇したのち、反落
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を143.61円で迎えると、10時ごろに中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率、リバースレポ金利、および住宅ローン金利の引き下げ、スワップファシリティの設立、住宅ローンに関する規制緩和など広範な景気刺激策を打ち出したことから中国株高、人民元高の展開。市場の注目が中国金融マーケットに向かうなか、ドル円相場は方向感なく上下動を繰り返した。
正午頃に植田日銀総裁が大阪経済4団体共催懇談会における挨拶を実施、「政策判断に当たっては、内外の金融資本市場の動向やその背後にある海外経済の状況などについて、丁寧に確認していく必要がありますし、そうした時間的な余裕はあると考えています。」と述べ、幅広い年限で日本の金利が低下する展開になると、為替は円安が進行、ドル円はロンドン時間にかけて144.68円まで上昇した。
ロンドン時間は直近高値圏で売りが優勢、144.00円レベルまで値を戻して米指標発表を迎えた。
23時に発表された米9月消費者信頼感指数が98.7(予想104.0)、リッチモンド連銀製造業指数が▲21(予想▲12)と弱く、米長期金利低下、ドル安となり、ドル円は初動で143.50円割れ。
NY午後も米長期金利低下、ドル安の流れは続き143.12円を記録したのち、143.22円でNYクローズ。
なおロイターによれば、イスラエルのガラント国防相は「イスラエルはヒズボラに対するさらなる攻撃の準備ができている」と述べたもよう。激化する中東情勢は引き続き金融マーケットのリスク要因としてくすぶっている。
08:50 日本8月企業向けサービス価格指数
10:30 オーストラリア8月CPI
15:45 フランス9月消費者信頼感指数
16:30 スウェーデン中銀、金融政策決定会合
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数
23:00 米国8月新築住宅販売件数
昨日は発表された米9月消費者信頼感指数が弱かったこともあり、144.25円のレジスタンスで止められて反落。
引き続き日米の指標から両国の金融政策を占う時間帯が続くが、チャートとしては144.25円をクリアに上に抜けられるか?に注目したい。
レジスタンス:144.25円、151.00円、155.00円、162.00円
サポート:140.00円
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