20日は日銀会合を経て、円安、日本株高が進行
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を142.63円で迎えると、日銀会合を控えてやや上値の重い展開。東京株式市場、昼休憩の時間帯に日銀は金融政策決定会合の決定事項として金融政策の据え置き(含む政策金利の0.25%据え置き)を伝えた。ドル円は瞬間的に変動幅が大きくなったものの、概ね想定通りの内容で次第に売りが優勢となり、142.00円を割り込み141.74円を記録。
注目の集まった植田日銀総裁の定例記者会見では「物価見通しの確度が高まった、したがって『すぐに利上げだ』ということにはならないと考える」と伝え、早期の利上げ期待が後退。円安、日本株高の流れとなり、ドル円は東京オープンのレベルを上抜けると143円台まで上昇。
ロンドン時間は特段の追加材料ない中で144.43円まで上昇すると、その後に143円ミドルまで下落する荒い値動き。NY時間も乱高下は続き、144.50円まで再上昇したのち、143.86円まで値を戻して週末を迎えた。
23日は東京祝日のなか、ドル円は小幅に下落。
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
週明けの東京早朝を143.92円で迎えると、アジア時間は先週の流れを引き継ぎ144.46円まで上昇。ただ東京祝日の中、さらに上値を追う展開とはならずその後は売りが優勢となり、次第に144.00円レベルまで値を戻した。
ロンドン時間には9月のフランス、ドイツ、ユーロ圏のPMIが発表され、全般に弱くユーロ円主導でドル円が下落、143.17円を記録する場面も見られた。
ただ22:45に発表された米国9月PMI(購買担当者景気指数、基準が50)は製造業が47.0と弱かったものの、サービス業が55.4と強く、全体ではやや強いと判断され米長期金利が上昇、ドル高が強まり、ドル円は再び144.35円まで上昇。
NY午後は米長期金利が小幅に低下する中、対日本円でのドル買いは続かず、143.61円まで値を下げてクローズ。
なおブルームバーグによればミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、年内残る2回のFOMCでは、各会合0.25%ずつの利下げを見込んでいると述べた。また米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、労働市場を守り経済を支えるには金利が「大幅に」に引き下げられなくてはならないとの見解を示した。
南ア祝日
13:30 オーストラリア中銀(RBA)、金融政策決定会合
17:00 ドイツ9月IFO企業景況感指数
22:00 米国7月住宅価格指数
22:00 米国7月ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 米国9月消費者信頼感指数
23:00 米国9月リッチモンド連銀製造業指数感
144.00円を挟んで乱高下しているものの、俯瞰してみれば底堅い動きが続いている。日米株価指数の上昇が続けば、ドル円も引き続き上昇しやすいだろう。
チャートとしては144円前半をクリアに上に抜けると底堅くなるだろう。一方で再度140.00円を下抜けると、一段と下値を試しそうな状況に変わりはない。
レジスタンス:144.25円、151.00円、155.00円、162.00円
サポート:140.00円
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