FOMCを通過し日米株価指数上昇、ドル円は小幅な上昇に留まった
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を142.29円で迎えると、序盤に141.89円まで下落したものの、その後は円安が強まりUSD/JPYのショートカバーを巻き込みながら一気に143.95円まで上昇。ただFOMC明けとはいえ特段の追加材料ない中で大きく上昇したこともあり、その後は売りが優勢となりロンドン時間にかけて142.04円まで下落する荒い展開となった。
ロンドン時間は米長期金利が上昇、ドル円は連れ高。20:00にイングランド銀行(英中銀)が政策金利を5.00%で据え置くことを発表、また金融緩和を急がない考えを示したことでGBP/JPYが上昇、UISD/JPYも連れ高となり143円台を回復する場面も見られた。
その後142.80円レベルで21:30の米新規失業保険申請件数を迎えると、発表された数値は21.9万件と好結果、また同時刻に発表された9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が1.7と基準の0を小幅に上回ったことで米長期金利が上昇、ドル買いが強まり143.76円を記録。
ただ翌日に日銀金融政策決定会合を控えて海外勢が同イベントを意識したか、NY午後にかけて次第に上値が重くなると、午後に明確に143.00円を割り込み142.63円まで下落してNYクローズを迎えている。
なおブルームバーグによれば、アップルはスマートフォン「iPhone」とタブレット端末「iPad」の基本ソフト(OS)を競合するテクノロジー企業に開放しなければ、最終的に多額の制裁金が科されるリスクを負うことになると欧州連合(EU)から警告を受けた。特にEUが米ハイテク大手に対して制裁金を課すケースが増えてきている印象。
08:01 英国9月GFK消費者信頼感調査
08:30 日本8月全国CPI
08:50 日本前週分対外対内証券売買契約等の状況
正午頃 日銀金融政策決定会合
15:00 英国8月小売売上高
15:00 ドイツ8月PPI
15:30 植田日銀総裁、定例記者会見
15:45 フランス9月企業景況感指数
17:30 香港8月CPI
23:00 ユーロ圏9月消費者信頼感
昨日のNY午後から上値の重い展開が続いている状況。本日の日銀会合に関する思惑で動いているような印象をうける。
チャートとしては144円前半を上に抜けると底堅くなるだろう。一方で再度140.00円を下抜けると、一段と下値を試しそうな状況に変わりはない。
レジスタンス:144.25円、151.00円、155.00円、162.00円
サポート:140.00円
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