10日の日経平均株価は続落、前日比▲56.59円、▲0.16%となる36,159.16円で大引け。
米国株式市場で主要株価指数が反発、日経平均株価は時間外で上昇し前日の終値より170円高い36,386円で寄り付き。
序盤は下値を試す展開で36,002円を記録。ただ米国株式市場の反発の流れをうけて買い戻しも強く、前場のうちに前日終値よりも高い水準となる36,523円まで上昇する場面も見られた。一段の上昇となるか売買が交錯し36,400円台後半でしばし揉み合ったが、次第に下落へと転じ36,222円まで値を下げて前場クローズ。
後場に入り再び36,400円台まで持ち直す場面もあったが、総じて上値重く推移し引けにかけて36,159円まで下落しそのまま大引け。
セクター別では自動車や精密機器が弱かった一方、金融や鉄道・バスが上昇。個別の大型株では肺がんの治療薬候補の臨床試験の詳細結果を公表した第一三共が市場の期待を上回ることが出来ず▲48.9円、またファーストリテイリングが▲25.5円、テルモが▲22.4円それぞれ下落。一方で東京エレクトロンが+74.5円、ソフトバンクグループが+29.6円と上昇した。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に36,091円で取引されており本日の東京株式市場は概ね前日比の終値と同水準でオープンしそうな状況となっている。
10日の米国株式市場はハイテク・半導体大手が上昇を牽引。
SP500指数は好調な流れが続き、前営業日の終値より22ドル高い5,492ドルで寄り付き。
特段のイベントない中で、NY午前に米長期金利がサポートレベルの3.70%を下抜けると、これをうけてドル売りが強まり、景気後退への懸念からSP500指数も売られ5,442ドルを記録。ただ午後に入るとハイテク・半導体大手中心に買いが広がり5,498ドルまで上昇すると、当日高値とほぼ同水準の5,497ドルでクローズ。
セクター別では米長期金利の低下をうけて不動産が+1.77%と大きく上昇、また一般消費財が+1.39%、ITが+1.23%と好調だった。一方で原油価格の低下をうけてエネルギーが▲1.92%、米長金利低下をうけて金融が▲0.97%とそれぞれ大きく下落している。
個別の大型株ではテスラが+4.58%、アマゾンが+2.37%、マイクロソフトが+2.09%とそれぞれ上昇。またエヌビディアが+1.53%、その他の半導体銘柄も反発地合いが続いた。一方でJPモルガンチェースが▲5.19%と大きく下落した他、その他の銀行株も軟調に推移している。
なおブルームバーグによればアップルはアイルランドでの追徴課税130億ユーロを巡る欧州連合(EU)での法廷闘争に敗れた。
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