9日の日経平均株価は続落、前日比▲175.72円、▲0.48%となる36,215.75円で大引け。
先週末の米8月雇用統計後にリスクオフムードが強まり時間外で株安が進行、日経平均株価は前日の終値より585円安い35,806円で寄り付き。
序盤は下値を試す展開で35,248円を記録。ただ米8月雇用統計の内容が極端に悪いわけではないことがあらためて意識されたのか、このレベルでは次第に買いが優勢となり35,648円まで値を戻して前場クローズ。
後場に入ると一段と買い戻しの動きが強まり36,248円まで反発したのち、36,216円と下げ幅を大幅に縮小して引けた。
セクター別では特に自動車や金融が弱い。また電気機器、機械も軟調に推移した。その他の業種は銘柄によってまちまちの動き。個別の大型株では東京エレクトロンが▲49.0円、信越化学が20.8円それぞれ下落した。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に36,273円で取引されており本日の東京株式市場は小幅に上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
9日の米国株式市場は主要3株価指数が揃って反発。
日本株の急速な買い戻しをうけてSP500指数は時間外で上昇、前営業日の終値より38ドル高い5,447ドルで寄り付き。
オープン後は売りが優勢。24:00にNY連銀が8月の消費者インフレ期待を公表、1年先と5年先のインフレ期待はそれぞれ3.0%と2.8%で変わらずであったが、3年先のインフレ期待は2.3%から2.5%に上昇したことも意識されたか、5,434ドルまで下落する局面も見られた。
NY午後は買いが優勢。01:30に発表されたアトランタ連銀によるGDPNowが+2.5%と先週よりも+0.4%上昇していたことが好感され5,484ドルを記録。5,471ドルで引けた。
当日は幅広い業種で買いが広がった。特に一般消費財が+1.63%、工業が+1.56%、ITが+1.42%、金融が+1.40%と上昇を牽引している。個別の大型株ではエヌビディアが+3.54%と反発した他、その他の半導体銘柄も反発地合い。またテスラが+2.63%、アマゾンが+2.34%とそれぞれ大きく上昇している。
なお生成AI機能を搭載した新型スマートフォン「iPhone16」を発表したアップルは前日比+0.04%。現在のところ小幅な値動きに留まっている。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。