6日の日経平均株価は続落、前日比▲265.62円、▲0.72%となる36,391.47円で大引け。
前営業日のNY時間に米8月ISM非製造業景況指数が小幅に予想を上振れたことや、共和党候補のトランプ前大統領が「低い税率、少ない規制、低エネルギーコスト、低金利、国境の安全、少ない犯罪を約束する」と述べたことを株式市場が好感、日経平均株価は前日の終値より158円高い36,815円で寄り付き。
序盤は前営業日の流れを引き継ぎ36,898円まで上昇したが、次第に上値が重くなると36,580円まで値を下げて前場クローズ。後場に入ると為替が円高に振れるなかで一段と売りが強まり36,236円まで値を下げたのち36,391円で大引け。米8月雇用統計を控えてリスクオフムードが強まった。
当日は自動車、電気機器、機械など製造業中心に売られた。一方で食品や小売は引き続き底堅く推移している。個別の大型株では東京エレクトロンが▲41.7円、ソフトバンクグループが▲27.1円、アドバンテストが▲21.4円とそれぞれ下落。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは米国株式市場の軟調な推移をうけて今朝7:00頃に35,258円で取引されており本日の東京株式市場は大きく下窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
6日の米国株式市場は全体的に軟調な推移。半導体、ハイテク中心に売られた。
21:30に発表された米8月雇用統計は非農業部門雇用者数増減が+14.2万人と予想を下振れ、ただ失業率は4.2%と前月比0.1%の低下、平均時給は前月比+0.4%、前年同月比+3.8%とそれぞれ予想を0.1%上回っており強弱入り混じる内容となった。この結果をうけて金利と為替は乱高下、株式市場はNYオープンに向けて買いが強まった。
SP500指数は前営業日の終値より5ドル高い5,507ドルで寄り付き。ただオープン後は売りが優勢で午前のうちに5,411ドルまで下落。
NY午後にかけてはFOMCブラックアウト期間直前というともあってFRB関係者の発言が相次いだ。特にウォラー理事が次回会合における利下げ幅を柔軟に考える(0.25%にこだわらない)姿勢を示したことでSP500指数は拮抗、5,403ドルまで小幅に安値を更新したが、5,410ドルまで値を戻して週末を迎えた。
セクター別では通信サービスが▲2.91%、一般消費財が▲2.81%、ITが▲2.40%と大幅安の主因となっている。個別の大型株ではエヌビディアが▲4.09%と下落した他、その他の半導体銘柄も軟調な推移。またテスラが▲8.45%、グーグルが▲4.02%、アマゾンが▲3.65%、メタが▲3. 21%と大きく下落した。
なお当日はニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、シカゴ連銀のグールズビー総裁よりそれぞれ利下げを支持する発言が伝わったが、利下げ幅については言及しなかった。
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