4日の日経平均株価は大きく下落、前日比▲1,638.70円、▲4.24%となる37,047.61円で大引け。
米国株式市場が半導体銘柄を中心に大きく売られたことで、日経平均株価は前日の終値より646円安い38,040円で寄り付き。序盤から売り圧力が強く早々に38,000円を割り込むと、オープン後1時間も経たずに37,122円の前場安値を記録。
後場に入っても売りの勢いは衰えず36,879円まで下落したのち、37,048円まで小幅に戻して引けた。
当日は大半の業種、銘柄で売りが優勢になっているが、半導体など特に事業者向けの製造業が大きく売られている。個別の大型株では東京エレクトロンが▲210.9円、アドバンテストが▲134.4円、ソフトバンクグループが▲127.9円、ファーストリテイリングが▲121.6円、信越化学が▲88.42円、リクルートが▲64.1円、TDKが▲62.4円とそれぞれ大きく下落した。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは米国株式市場の軟調な推移をうけて今朝7:00頃に36,579円で取引されており本日の東京株式市場はさらに下窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
4日の米国株式市場は大型ハイテク銘柄がやや軟調に推移。
SP500指数は時間外で上値重く推移。前営業日の終値より21.2ドル安い5,508ドルで寄り付き。
22:45にカナダ中銀が大方の予想通り政策金利を0.25%引下げ4.25%に設定。これをうけて買いが優勢になる場面も見られた。
その後、23:00に米7月JOLTS求人件数が発表され、767.3万件と事前予想を43万件ほど下回ると米長期金利が低下、SP500指数は上下動したものの最終的には長期金利の低下を好感し5,553ドルまで上昇。
NY午後は上値の重い展開。早朝4時頃に5,504ドルを記録したのち5,521ドルまで値を戻して引けた。
米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、経済活動がここ数週間、3つの地域で僅かに拡大、9つの地域で横ばい、ないし低下したと指摘したが相場への影響は限定的に留まった。
セクター別ではエネルギーが▲1.42%、素材が▲0.47%、ITが▲0.41%、通信サービスが▲0.38%と軟調な推移。一方で公益事業が+0.85%、生活必需品が+0.52%と上昇している。個別の大型株ではエヌビディアとアマゾンが▲1.66%と軟調に推移した他、イーライリリーも▲1.07%と不調。一方でテスラが+4.18%と上昇している。
なおブルームバーグが関係者談として報じたところによれば、バイデン米大統領は日本製鉄による約141億ドルでのUSスチール買収計画を阻止する準備を進めているもよう。またエヌビディアは、米司法省から文書提出命令を受けている事実はないとのコメントを発表している。
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