26日の日経平均株価は下落、前日比▲254.05円、▲0.66%となる38,110.22円で大引け。
日経平均株価は週明けの時間外で売りが優勢、前日の終値より208円安い38,156円で寄り付き。イスラエルの非常事態宣言など中東情勢を嫌気してか、それとも週央に控えるエヌビディア決算前のポジション調整か、特に序盤は売りが優勢で37,825円まで下押し。ただ先週末にパウエルFRB議長が利下げを支持したこともあってか大きな売りには繋がらず、その後は持ち直しの動きが見られて、37,900円を中心とした値動きが14:00頃まで続いた。
終盤は買い戻しが優勢で、38,110円まで値を戻して大引け。為替が一段と円高に振れなかったことも株価の下値を支えた印象。
業種別では金融や自動車、その他製造業が幅広く売られている。一方で内需を反映しやすい小売や交通・輸送では買いが優勢となった。個別の大型株では、東京エレクトロンが▲64.7円、アドバンテストが▲41.8円、TDKが▲34.8円と軟調に推移した一方でファーストリテイリングが+65.7円と続伸した。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に37,967円で取引されており本日の東京株式市場は小幅に下窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
26日の米国株式市場は半導体・ハイテク銘柄が下げを主導。
21時頃、カナダ政府が中国から輸入する電気自動車に100%の関税を、アルミニウム、鉄鋼に25%の新たな関税を課すと発表。また21:30に発表された米国7月耐久財受注は前月比+9.9%と予想を上振れたものの、除く輸送用機器では▲0.2%と芳しくない数値で、市場の反応は限定的に留まった。
SP500指数は前日の終値より7ドル高い 5,642ドルで寄り付くと、半導体・ハイテク銘柄で売りが強まり下落。週央にエヌビディアの決算を控えてか、それとも先週末のジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長の利下げ支持発言をうけてか、金融や内需株へのシフトが進むなかでSP500指数は午前のうちに5,610ドルまで下落。
NY午後に入ってもSP500指数は上値の重い展開が続き5,602ドルまで下落したのち、5,617ドルでクローズ。ただしダウ平均株価(Dow30)は過去最高値を更新しており、全面リスクオフという状況ではない。
当日はITが▲1.12%と下げを牽引。一方でエネルギーが+1.11%、生活必需品が+0.72%、公益事業が+0.61%と上昇している。個別の大型株ではエヌビディアが▲2.25%と下落したほか、その他の半導体銘柄でも売りが目立った。他にテスラが▲3.23%、メタが▲1.30%、アマゾンが▲0.87%、マイクロソフトが▲0.79%と振るわなかった。
なお米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、利下げ開始が適切になったとの考えをブルームバーグテレビジョンとのインタビューで伝えた。
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