22日は米長期金利が反発、ドル円は米長期金利に連れ高
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を145.28円で迎えると売りが優勢となり144.85円まで下落したが、以後は145.00円がサポートとなり底堅い推移が続いた。
ロンドン時間に入ると次第に米長期金利が反発、ドル円は連れ高の展開となり146円台へと乗せた。米カンザスシティー連銀のシュミッド総裁はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、インフレ率が正しい方向に向かっていることを認める一方、金融当局として辛抱強くあるべきだと語った。また雇用統計の年次ベンチマーク(基準)改定データでは、1年間の雇用者数の伸びが81万8000人下方修正される可能性が示されたが、これに関し、「大きな数字ではあるが、金融政策の道筋について考える上で変化をもたらすものではない」と語り、特に懸念を抱いていないことを明らかにした。こうした発言が米長期金利の上昇に繋がったものと見られる。
21:30に発表された米新規失業保険申請件数は23.2万人とおおむね想定通りの数値であったがドル円は更に上値を伸ばすと、その後に発表された米国8月PMIが総合で54.1と予想を小幅に上振れ、7月中古住宅販売戸数も年率換算で3.95Mと前月から+1.3%と持ち直したことで146.53円まで上値を伸ばした。
その後は146円前半を中心に一進一退の展開。146.31円でNYクローズを迎えている。
なおブルームバーグによればECB政策委員会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、来月の会合で追加利下げを議論する用意があると発言。インフレ率の2%回帰に自信を示す一方で、景気を巡る懸念を表明したもよう。
08:01 英国8月GFK消費者信頼感調査
08:30 日本7月全国CPI
14:00 シンガポール7月CPI
15:45 フランス8月企業景況感指数
23:00 米国7月新築住宅販売件数
23:00 米国パウエルFRB議長、発言(at Jackson Hole)
24:00 英国ベイリーBOE総裁、発言(at Jackson Hole)
145.00円がサポートとなり、米長期金利の反発に連れ高となっている。今後も米国の指標次第では米長期金利が反発する局面も見られるだろうし、ドル円はそれにある程度連れて動くことが想定される。
本日は閉会中審査における植田日銀総裁の答弁やジャクソンホール会合におけるパウエルFRB議長の発言を控えており、それ次第の展開となろう。サポートの145.00円は明確だが、上値の目途は設定しづらい。
レジスタンス:151.00円、155.00円、162.00円
サポート: 145.00円、140.00円
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。