14日はS&P500先物が続伸、ドル円は小幅に上昇
※外国為替市場は相対取引のため、各社によって安値、高値は異なります。
東京早朝を146.79円で迎えると、戻りの高値を試す日本株を横目にドル円は小動きが続いていた。
ところが11時過ぎに、岸田総理が9月の自民党総裁選に出馬しない意向を表明。これをうけて金融マーケットはリスクオフで反応、日経平均株価が急落するなか、ドル円は146.07円の当日安値を記録。また同時刻にRBNZ(NZ中銀)が政策金利を0.25%利下げし5.25%に設定したこともNZD/JPYの下げを強め、ドル円の下押し圧力へと繋がった。
ただ市場の反応は長くは続かず、その後はロンドン時間にかけて買い戻しが優勢で一時147.50円まで上昇と方向感の定まらない展開が続いた。
注目の集まった米国7月CPI(消費者物価)は前月比+0.2%(コア+0.2%)、前年同月比+2.9%(コア+3.2%)とほぼ事前予想通りの数値で、且つコアの数値に粘着性のあるインフレ圧力を感じさせられる数値でもあり、市場の反応は気迷い。初動は米長期金利上昇、ドル高、で反応し147.59円まで高値を更新したものの、次第に現在のメインシナリオであるインフレ鎮静化が意識され米長期金利低下、ドル売りが強まり、146円台後半での推移が続いた。
NY午後は買戻しの動きが優勢で、147.32円まで値を戻してNYクローズを迎えている。 なおブルームバーグによれば、米シカゴ連銀のグールスビー総裁は「物価上昇圧力の後退や軟調な雇用関連データを踏まえ、インフレよりも労働市場への懸念を強めていると」述べたが、現在のところ市場への影響は限定的に留まっている。
インド、韓国祝日
08:50 日本4-6月期GDP
10:30 オーストラリア7月新規雇用者数
10:30 オーストラリア7月失業率
11:00 中国7月小売売上高
11:00 中国7月鉱工業生産
13:30 日本6月設備稼働率
15:00 英国4-6月期GDP
15:00 英国6月月次GDP
15:00 英国6月鉱工業生産
15:00 英国6月製造業生産指数
17:00 ノルウェー中銀、金融政策決定会合
21:30 米国7月小売売上高
21:30 米国8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 米国8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
22:15 米国7月鉱工業生産
22:15 米国7月設備稼働率
23:00 米国8月NAHB住宅市場指数
23:00 米国6月企業在庫
29:00 米国6月対米証券投資
日米の株価指数が戻り高値を試す展開のなかでドル円、クロス円に底堅さが見られる。一方で、ドル円は147円台の上値の重さも目立つ状況。まずは147円台ミドルをクリアに上抜けられるかどうかが一つの焦点と言えるだろう。
本日は日米でそれぞれ重要な指標発表を控えている。ここの数値に注目しつつ、市場が一段と上を試すのか確認する時間帯となる。
レジスタンス:147.50円、151.00円、155.00円、162.00円
サポート: 140.00円
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