30日の日経平均株価は小幅に続伸、前日比+57.32円、+0.15%となる38,525.95円で大引け。
日経平均株価は時間外で上値重く推移、前日の終値より228円安い38,241円で寄り付き。序盤は寄り付きのレベルを中心として方向感なく推移したが、徐々に上値が重くなり38,077円まで下落したのち、38,109円で前場クローズ。
後場は明日に日銀会合を控え、国債買入の減額規模が国債保有行に対して配慮した水準になるとの見方や、利上げ見送りの観測が広がるなか円安、株高の展開となり、日経平均株価は38,531円まで上昇したのち、38,526円で引けた。
当日は円金利が低下したことで不動産セクターの株価が押し上げられたほか、日本円売りが優勢となり円安に好影響をうける自動車が買われた。
個別の大型株では東京エレクトロンが+23.5円、リクルートが+23.2円、ファナックが+20.4円と上昇した一方、ファーストリテイリングが▲21.6円と伸び悩んだ。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に38,047円で取引されており、本日の東京株式市場は下窓を開けてオープンしそうな状況。
30日の米国株式市場は半導体やハイテク銘柄中心に売られた。
SP500指数は前日の終値より16ドル高い5,480ドルで寄り付き。序盤に5,489ドルまで上昇したものの、23:00に発表された米国6月JOLTS求人件数が818.4万件と事前予想を小幅に上振れたことで米長期金利が反発、SP500指数は上値が抑えられる展開となった。
その後にNHKが明日の日銀会合に関してリーク記事を報じた。多くの委員が政策金利を0.25%まで利上げ支持するといった内容で、外国為替市場で急速に円の買い戻しが発生、クロス円が大きく下落するなか次第に株式市場の半導体やハイテク銘柄などリスク資産の雰囲気が悪くなり、SP500指数は午前のうちに5,421ドルまで下落。
NY午後も序盤は売りが優勢で一時5,402ドルまで安値を更新。ただし引けにかけては買い戻され5,435ドルでクローズ。
セクター別ではITが▲2.20%と下げの主因となった。一方でエネルギーが+1.54%、金融が+1.19%と上昇している。個別の大型株ではエヌビディアが▲7.04%と大幅な下げを記録。他の半導体銘柄も軒並み弱含んだ。またテスラが▲4.08%、イーライリリーが▲2.18%と弱い。
なお引け後にマイクロソフトの決算が発表され、同社は時間外で下げ幅を拡大。一方で同じく決算が発表されたAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセス)は大きく反発している。
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