日本円の買い戻しが優勢
ドル円は大きく下落。1ドル=157.45円からスタートすると、バイデン大統領が後任候補としてカマラ・ハリス副大統領を支持することを表明し、週初はドル売りが強まる展開。月曜日に157.00円を割り込むと、火曜日には156.00を下回った。水曜日の東京時間にも売られ155.00円を割り込むと、NY時間に発表された米国7月PMIは悪くない数値であったが、市場のリスクオフムードを払拭するには至らず154.00円割れ。木曜日の早朝に153.00円を割り込むと、ロンドン時間に今週の安値となる151.94円を記録。このレベルがサポートとなり横ばい推移が続くと、NY時間に発表された米国4-6月GDPが前期比年率で+2.8%と強くようやく持ち直しの動きが見られ一時154円台を回復した。週末にかけては市場参加者の気迷いがみられ、不安定に上下動したのち153.72円で週末を迎えている。
ユーロは小幅に下落。1ユーロ=1.0881ドルからスタートすると、週初こそユーロ買いが優勢で1.0903まで小幅に上値を伸ばしたが、火曜日から徐々にユーロ売りが優勢となった。水曜日に発表されたユーロ圏7月PMIがやや弱く今週の安値となる1.0825を記録。その後は週末にかけて米国7月PMI、4-6月GDPとしっかりした数値が発表されたが、小幅に米長期金利が低下するなかでユーロは買い戻しが優勢となり1.0857まで値を戻して引けた。
小幅にドル安、人民元高。1ドル=7.2857元からスタートすると、週初は人民元売りが優勢で7.2973までドル高が進んだ。その後は水曜日まで小動きが続いたが、日本円に急速に買戻しが入るなかで、次第に人民元も連れ高となり木曜日のロンドン時間に今週のドルの安値となる7.2030を記録。その後は週末にかけて小幅に反発、7.2632でクローズ。変動幅は限定的であるが、ドル円と強い相関を伴った動きが続いている。なお発表されたLPR(優遇貸出レート)は1Y:3.35%、5Y:3.85%で据え置きとなった。
グローバルではドル買い優勢(110/196ヵ国)
円買いが強く、クロス円は軒並み下落
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
今週は日銀会合における量的緩和縮小規模の公表とFOMCにおける9月利下げの匂わせ(可能性)、そして米国7月雇用統計の発表を控えている。
今後を占う上で特に注目すべき材料は7月雇用統計となるだろう。相場はドル次第ということをあらためて意識しておきたい。
想定レンジ:151.00~155.60
ドルにつられて動くのがドル円の宿命でもあり、米国7月雇用統計の強さは必ず確認しておきたいところ。
行き過ぎた円安の反動は、日本と各国通貨の金利差縮小も相まってしばらく続く可能性も十分にある。下げ止まっているものの、再び上昇気流へと戻れるかは雇用統計次第だろう。
想定レンジ:EUR/USD 1.0750~1.0970
安定した推移の継続を想定するが、米利下げが意識されて足元ではドル売りユーロ買いが僅かに優勢となっており、この流れの継続を想定する。
想定レンジ:USD/CNH 7.20~7.32
人民元は引き続き弱いが、日本円に連れて動く特徴があり、今週は円高を想定するため人民元はフラットで見る。今後、日本円に代わるキャリー通貨として注目が集まる可能性が高いと見ている。
29日
17:30 英国6月消費者信用残高
17:30 英国6月マネーサプライ
30日
08:30 日本6月失業率
08:30 日本6月有効求人倍率
14:30 フランス4-6月期GDP
14:30 フランス6月消費支出
17:00 ドイツ4-6月期GDP
18:00 ユーロ圏7月経済信頼感
18:00 ユーロ圏4-6月期GDP
21:00 メキシコ4-6月期GDP
21:00 ドイツ7月CPI
22:00 米国5月住宅価格指数
22:00 米国5月ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 米国6月JOLTS求人件数
23:00 米国7月消費者信頼感指数
31日
正午頃、日銀金融政策決定会合
08:50 日本6月小売業販売額
08:50 日本6月鉱工業生産
10:30 中国7月製造業PMI
10:30 オーストラリア6月CPI
10:30 オーストラリア4-6月期CPI
14:00 日本6月新設住宅着工戸数
14:00 日本7月消費者態度指数
15:00 ドイツ6月輸入物価指数
15:30 日本植田和男日銀総裁、定例記者会見
15:45 フランス7月CPI
15:45 フランス6月PPI
16:55 ドイツ7月失業率
17:30 香港4-6月期GDP
18:00 ユーロ圏7月HICP
19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:15 米国7月ADP雇用統計
21:30 カナダ5月月次GDP
21:30 米国4-6月期四半期雇用コスト指数
22:45 米国7月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米国6月住宅販売保留指数
25:00 ロシア6月失業率
27:00 FOMC
30:30 ブラジル中銀、金融政策決定会合
1日
スイス祝日
10:45 中国7月Caixin製造業PMI
15:00 英国7月ネーションワイド住宅価格
18:00 ユーロ圏6月失業率
20:00 英中銀(BOE)、金融政策決定会合
20:00 英中銀金融政策委員会、議事要旨
20:30 米国7月チャレンジャー人員削減数
20:30 英国ベイリーBOE総裁、発言
21:30 米国4-6月期非農業部門労働生産性
21:30 米国4-6月期単位労働コスト
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:00 米国7月ISM製造業景況指数
23:00 米国6月建設支出
2日
08:50 日本7月マネタリーベース
15:30 スイス7月CPI
15:45 フランス6月鉱工業生産
21:00 メキシコ6月失業率
21:30 米国7月雇用統計
23:00 米国6月製造業新規受注
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