為替介入が疑われる値動きが発生、円買いが優勢となった
ドル円は下落。1ドル=160.71円からスタートするとじり高の展開。火曜日に日銀主催の債券市場参加者会合が開かれ、国債買入れの減額幅について緩やかなペースで実施されることを臨む金融機関の声が目立ち、円金利が低下、ドル円は161円台へと突入した。また火曜日と水曜日に行われたパウエルFRB議長の議会証言では「より良いデータが見られているが、まだ利下げへと踏み込む大きな自信を持つには至っていない。」と述べたこともあり、水曜日のNY時間に今週の高値となる161.85円まで上昇。その後、木曜日の米国6月CPIを161.60円レベルで迎えると、発表された数値が前月比で▲0.1%と下落へと転じていたことで161.00円を割り込む展開となった。ただ戻りも強く次第に161円台を回復したところで、為替介入が疑われる値動きが発生、急速に円の買い戻しが強まり157.44円まで急落。金曜日にも為替介入が疑われる動きが発生し、一時157.38円まで安値を更新したのち157.89円で週末を迎えた。
ユーロは上昇。1ユーロ=1.0809ドルからスタートすると、フランス国民議会選挙の決選投票が実施され、左派の政党連合とマクロン大統領率いる中道の与党連合が候補者の一本化による共闘で巻き返し、左派政党連合が最大勢力となったことで1.0845までユーロ高が進んだ。木曜日の米国6月CPIに向けては、弱い数値が期待されドル売りが進み、1.0855レベルで指標発表を迎えると、発表された数値が弱く10899までユーロ買いが進んだ。その後は日本円の激しい動きに振らされながらもユーロ買いの勢いは続き、金曜日のNY時間に1.0912まで上昇、1.0906で高値引け。
小幅にドル安、人民元高。1ドル=7.2901元からスタートすると、当局による為替介入警戒感もあってか7.29を挟んで落ち着いた動きが続いた。動意付いたのは木曜日で、米国6月CPIにおける弱い数値が期待されドル売りが強まると、発表された数値が弱かったことに加えて、日本円に為替介入と思われる強い買いが見られ人民元は連れ高、7.2578までドル安、人民元高が進んだ。週末にかけては円の値動きに振らされながらも小幅に反発し7.2709でクローズ。
ドル売り優勢(122/196ヵ国)
円買いが強く、クロス円は軒並み下落
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
緩やかなドル安が継続するか?
インフレ指標は順調に鈍化しており、市場は9月利下げ開始を概ね織り込みきった状況で、その後の利下げペースに焦点が移っていく局面だろう。
想定レンジ:156.20~159.70
為替介入で押し下げられた現在の水準を割安と見るかどうか。
週明けに円買いが強まる場合には、下値の目安は156.20円で見ている。
想定レンジ:EUR/USD 1.0830~1.1050
米国経済指標が弱含んできていることもあり、ユーロ買いが強まっている状況。
ECBにおいて政策金利は据え置かれる見込みであるが、インフレや景況感に関する当局の判断も参考にしたい。
想定レンジ:USD/CNH 7.24~7.33
円に連動しやすく、先週は円高、人民元高となった。
現状は人民元を積極的に買い戻す材料に乏しく、ドル安、人民元安のなかで、やや人民元安が優勢の展開をイメージしている。
15日
日本祝日(海の日)
中国共産党3中全会(18日まで)
11:00 中国4-6月期GDP
11:00 中国6月小売売上高
11:00 中国6月鉱工業生産
18:00 ユーロ圏5月鉱工業生産
21:30 米国7月ニューヨーク連銀製造業景気指数
25:30 パウエルFRB議長、トークセッション(Conversation with David M. Rubenstein, Chairman of the Economic Club of Washington, D.C.)
16日
13:30 日本5月第三次産業活動指数
15:45 フランス5月経常収支
18:00 ドイツ7月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏7月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏5月貿易収支
21:30 カナダ6月CPI
21:30 米国6月小売売上高
21:30 米国6月輸入物価指数
21:30 米国6月輸出物価指数
23:00 米国5月企業在庫
23:00 米国7月NAHB住宅市場指数
17日
07:45 ニュージーランド4-6月期CPI
15:00 英国6月CPI
15:00 英国6月小売物価指数
18:00 ユーロ圏6月HICP
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 米国6月建設許可件数
22:15 米国6月鉱工業生産
22:15 米国6月設備稼働率
27:00 米国米地区連銀経済報告
18日
南ア中銀、金融政策決定会合
08:50 日本6月貿易統計
15:00 英国6月失業保険申請件数
15:00 英国6月失業率
18:00 ユーロ圏5月建設支出
21:15 ECB、金融政策決定会合
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
21:30 米国7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:45 ラガルドECB総裁、定例記者会見
23:00 米国6月景気先行指標総合指数
29:00 米国5月対米証券投資
19日
08:01 英国7月GFK消費者信頼感調査
08:30 日本6月全国CPI
15:00 英国6月小売売上高
15:00 ドイツ6月PPI
17:00 ユーロ圏5月経常収支
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