10日の日経平均株価は続伸、前日比+251.82円、+0.61%となる41,831.99円で大引け。
日経平均株価は時間外で利食い売りが優勢、前日の終値より136円安い41,444円で寄り付き。序盤は41,430円まで小幅に下押したがこのレベルが下値支持となり反転、午前中の高値41,741円まで上昇したのち41,635円で前場クローズ。
午前中に発表された中国6月生産者物価指数は前年同月比で▲0.8%、消費者物価は同じく前年同月比で+0.2%と引き続き物価上昇圧力が弱いことが確認された。
日経平均株価は後場に入ると一段と上昇、41,889円まで上昇したのち、41832円で高値引け。同指数が過去最高値を更新していること、外国為替市場で円安が進んでいること、利下げが意識される中で米国株式市場が連日好調なことも日本株の追い風になっている印象。
セクター別では、医薬品や精密機器が上昇した一方で、機械や商社は前日比マイナスを記録している。株式市場全体が好調だったというよりは、選別が行われた1日となった。
ファーストリテイリングが+57.9円と好調を維持した他、東京エレクトロンが+41.2円、リクルートが+32.6円とそれぞれ日経平均株価の上昇をけん引した。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
好調な米国株の推移をうけて日経平均株価CFDは今朝7:00頃に42,478円で取引されており、11日の東京株式市場は大きく上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
10日の米国株式市場は主要3指数が揃って上昇。
リスクオンムードが漂うなかSP500指数は時間外で小幅に上昇、前日の終値より14ドル高い5,591ドルで寄り付き。
NY午前は米長期金利が小幅に反発するなか、SP500指数は上下に振れながらも底堅く推移。5,600ドル手前まで上昇。
NY午後は注目の集まったパウエルFRB議長による下院向け四半期金融政策報告にて、同氏が「インフレが2%へ向けて低下しているとある程度の自信はあるが、まだ確信には至っていない」と述べたこともあり長期金利が低下、SP500指数は一段と上値を伸ばす展開となった。
また02:00に行われた米国10年物国債入札において、最高利回り4.276%、平均利回り4.218%と市場金利対比で低かったこともSP500指数の上昇に寄与。同指数は特に終盤にかけて買われ、5,635ドルまで上昇したのち、5,634ドルで高値引け。
セクター別ではITが+1.63%と上昇を牽引。素材が+1.34%、ヘルスケアが+0.98%と続いた。また他のセクターも軒並み上昇している。
個別の大型株ではエヌビディアが+2.69%と続伸。その他の半導体銘柄も好調だった。
また新型iPhoneの出荷台数増加が噂されるアップルが+1.88%上昇した他、マイクロソフトが+1.46%、グーグルが+1.16%と続いた。
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