3日は日米株価指数が続伸、ドル円も小幅に上昇。
東京早朝を161.47円で迎えると、ロンドン時間にかけてスルスルと上昇。昨日の高値である161.75円をクリアに上抜けると161.90円台を記録した。
ロンドン時間はさらに上値を試す展開で、161.95円の当日高値を記録。夕方に日銀が「需給ギャップ」を公表し、2024年1月から3月までの推計値がマイナスになったと発表したことも円売り材料と見られた可能性がある。なおマイナスは16四半期連続。
21:15に発表された6月ADP雇用統計は+15.0万人と市場予想を小幅に下振れ。また21:30に発表された新規失業保険申請件数は23.8万件と予想より多い数値となり、ドル円の上昇は一服。
その後23:00に発表された米国6月ISM非製造業景況指数が48.8と予想を大きめに下振れ、絶対値としても弱い数値で、これを受けて米長期金利が低下、ドル円は160.77円まで大きく下落した。ただドル売り優勢の中でも、ドル円の戻りは強く161.70円まで値を戻してNYクローズ。
なお発表されたFOMC議事要旨においては、メンバーのコンセンサスとしてインフレ圧力の低減と労働市場の緩みのバランスが良くなっていることが確認された。ただ今後の金融政策についてはインフレ抑制を優先するか、労働市場に配慮すべきか意見が分かれている様子もうかがえた。
米国休場(独立記念日)
15:00 ドイツ5月製造業新規受注
17:30 英国6月建設業PMI
20:30 ユーロ圏ECB理事会議事要旨
上昇基調は継続しているものの、米国指標が弱く上値は抑えられている。一方で160.80円から現在のレベルまでの戻りも強烈で、根強い円売り圧力も確認されている状況。
ドル円、クロス円は為替介入警戒感もあるので、リスクリワードを考慮してトレードに臨むのが良いのではないだろうか。
レジスタンス: 165.00円
サポート: 153.60円、152.00円
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