28日の日経平均株価は上昇、前日比+241.54円、+0.61%となる39,583.08円で大引け。
08:30に発表された6月東京都区部CPIは前年同月比で総合+2.3%、コア+2.1%と概ね事前予想通りの数値で、マーケットの反応は限定的。
上昇基調を強めている日経平均株価は前日の終値より251円高い39,593円で寄り付き。前場は日本の長期金利が1.08%台まで上昇するなかでも上値を試し一時39,784円まで上昇。
なお10:00頃に米大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領と、返り咲きをねらうトランプ前大統領によるテレビ討論会が行われた。バイデン氏がやや精彩を欠いたような印象であったが、相場への影響は限定的に留まった。
後場は、週末を控えて利食い売りが優勢。39,486円までじりじりと値を下げたのち、終盤に買い戻されて39,583円でクローズ。
業種別では円安の影響をうけてか、自動車、機械、精密機器など輸出企業の株価が好調。他に銀行や商社も強い。一方で小林製薬の「紅麹」を巡る続報など健康被害が意識されてか、食品や医薬品が弱かった。
個別の大型株ではソフトバンクグループが+50.0円、アドバンテストが+48.9円、それぞれ日経平均株価を押し上げた。
※上記数値は日経平均株価への寄与度
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に39,805円で取引されており、1日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況。節目の40,000円台へと到達するか、注目が集まる。
28日の米国株式市場は主要3株価指数が反落。
21:30に発表された米国5月PCEデフレーターは前月比+0.2%、前年同月比+2.6%とそれぞれ事前予想を0.1%下回ると米長期金利が3bpsほど低下。
SP500指数は前日比+10ドルとなる5,491ドルで寄り付き。序盤は上値を試す展開となり5,524ドルまで上昇。しかし6月シカゴ購買部協会景気指数や、6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値が事前予想を上振れるなかで米長期金利が反発へと転じると、次第に株価は重たくなった。
NY午後は米長期金利が一段と上昇するなかで、SP500指数はオープンの水準を下回り下げが加速、5,451ドルの当日安値を記録したのち、5,459ドルで引けた。
セクター別では通信サービスが▲1.62%と不調。他に一般消費財が▲1.36%、公益事業が▲1.08%と振るわなかった。一方で不動産が+0.69%、エネルギー+0.42%、金融+0.38%と上昇しているものの、上げ幅は限定的に留まっている。
個別の大型株ではアマゾンが▲2.32%と反落。メタが▲2.95%、グーグルが▲1.76%、アップルが▲1.63%、マイクロソフトが▲1.30%とそれぞれ大きめに下落した。
なおNHKによれば、11月のアメリカ大統領選挙に向けた初めてのテレビ討論会から一夜が明け、精彩を欠いたと伝えられたバイデン大統領は、「打ちのめされても立ち上がる」と述べて盛り返しを誓った。一方、トランプ前大統領は「バイデン氏の問題は年齢ではなく無能であることだ」と述べ、攻勢を強めたもよう。
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