27日は米長期金利低下も、ドル円は横ばい推移。
東京早朝を160.79円で迎えると、対円ポジションに対して3日分のスワップポイントが付与されたことや、160円台後半という水準で為替介入が警戒されたか利食い売りが優勢、東京午後にかけて160.28円までじりじりと下落。
ロイターなど報道各社より、鈴木財務相が省内で記者団に対し、「為替は安定的に推移することが望ましく、急激な、しかも一方的な動きは望ましくない。必要に応じて必要な対応をとっていく。」と伝わったことも日本円の買い戻しを助長した印象。
東京午後からロンドンは買い戻しが優勢で、160.60円台を回復する局面も見られたが、NY指標に向けては次第に売りが強まっていった。
21:30の指標を160.45円レベルで迎えると、発表された米国の1-3月期GDP確定値は+1.4%と改定値より+0.1%の改善。5月耐久財受注は前月比+0.1%、新規失業保険申請件数は23.3万件とそれぞれ事前予想よりも良い数値となったが、前述の3指標の中でインパクトのある数値はなく、絶対水準の低調さにフォーカスが当たった印象で、米長期金利が低下、ドル売りが優勢となり、ドル円は160.30円まで下押し。
ただその後は米長期金利が横ばい推移するなかでもドル円に対する買い意欲は旺盛で、160.85円まで上昇、160.77円で高値引け。
なお米アトランタ連銀のボスティック総裁が現在の経済活動について自身のビューを、同連銀のウェブサイトに公開。インフレが2%まで抑制されるのを座して待つのではなく、それが与える経済および雇用への下押し圧力のバランスを見ながら先んじて動いていくことが重要であると主張した。
イラン大統領選
モンゴル総選挙
08:30 日本6月東京都区部CPI
08:30 日本5月失業率
08:30 日本5月有効求人倍率
08:50 日本5月鉱工業生産
10:00 バイデン米大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会
14:00 日本5月新設住宅着工戸数
15:00 英国1-3月期GDP(改定値)
15:45 フランス5月消費支出
15:45 フランス6月CPI
15:45 フランス5月PPI
16:55 ドイツ6月失業率
19:00 日本外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:30 米国5月個人所得
21:30 米国5月個人消費支出(PCEデフレーター)
22:45 米国6月シカゴ購買部協会景気指数
①強まる円売り圧力。ドル円は160円台で推移している。円安の流れがどこまで継続するか、また当局の介入が見られるか?引き続き外国為替市場の最大の焦点。
②バイデン米大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会。11月の大統領選挙が強く意識される象徴的なイベントとなりそう。日本時間10時を予定しており、市場関係者の高い注目を集める。
③米国5月個人消費支出(PCEデフレーター)。FRBの金融政策に影響を与える指標であり、注目度は高い。
④日本6月東京都区部CPI。全国CPIの先行指標であり、内容を確認しておきたい。
⑤四半期末。四半期末で円絡みの大きな実需フローが出やすい。トレンドとは別の動きになることもあり得る。
上昇の流れが継続、注文の少ないゾーンへと入ってきているため、スルスルと上昇する展開もあり得そうだ。また引き続き当局の出方にも注目が集まるだろう。
月末でもあり、実需主導で上下に激しい値動きを伴う可能性も十分にある。オペレーションのイメージを持って、相場に臨むのが良さそうだ。
レジスタンス: 165.00円
サポート: 153.60円、152.00円
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