25日の日経平均株価は上昇、前日比+368.50円、+0.95%となる39,173.15円で大引け。
日経平均株価は前日の終値より29円高い38,834円で寄り付き。外国為替市場で東京仲値後に円高が進むなか、10:10頃に38,758円まで下押し。ただその後は買いが強く、39,000円丁度まで値を切り上げて前場クローズ。
後場に入っても上昇は止まらず一時39,215円まで上値を伸ばしたのち、39,173円で引けた。日本の長期金利がじわりと1.00%台へ乗せるなかでも、株式市場は堅調に推移した。
幅広い業種に買いが広がったが、特に自動車や銀行、商社など大手企業が強い。その他にサービスや医薬品も上昇した。一方で電気機器や精密機器はマイナス、半導体銘柄の下げが影響した。
個別銘柄ではファーストリテイリングが+42.2円、中外製薬が+27.4円、トヨタが+23.9円、それぞれ日経平均株価の上昇に寄与した。一方で東京エレクトロンが▲57.9円、ディスコが▲22.9円、同指数を押し下げた。
なお日経平均株価CFDは今朝7:00頃に39,338円で取引されており、26日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況。
25日の米国株式市場はIT銘柄に買い戻しの動きが見られた。
21:30に発表されたカナダ5月消費者物価は前年比で+2.9%、前月比で+0.6%と、それぞれ事前予想を+0.3%ずつ上回る高めの数値で、外国為替市場ではカナダドルを中心にはっきりとした反応が見られたが、米国株式市場における動きは限定的に留まった。
SP500指数は時間外でじわりと上昇、前営業日の終値より10ドル高い5,459ドルで寄り付き。午前中は買い戻しの動きが強く、5,466ドルまで上昇。
なお23:00に発表された米国6月消費者信頼感指数は100.4とほぼ事前予想通り、リッチモンド連銀製造業指数は▲10.0とやや弱かったものの、それぞれ相場への影響は限定的に留まった。
NY午後は米長期金利の動向に振らされる展開で、序盤は売りが優勢となり5,447ドルまで下落したが、クローズにかけては力強い上昇をみせ5,473ドルまで上昇したのち、5,470ドルで引けた。
セクター別ではITが+1.79%、通信サービスが+1.85%と好調、エネルギーも前日比プラスで引けた。ただしその他のセクターは前日比でマイナスとなっており、当日の伸びはITや通信サービスが牽引している。
個別の大型株ではエヌビディアが+6.76%と大きく反発。ほかにグーグルが+2.68%、テスラが+2.61%、メタが+2.34%、イーライリリーが+1.63%とSP500指数の上昇を牽引した。
なお当日はFRBのボウマン理事がロンドンでの講演で、インフレ見通しに対する不確実性に言及、政策金利をしばらくの間、高水準に維持する必要があるとの考えを示した。またNY午後にFRBのクック理事が、The Economic Club of New Yorkの講演で、インフレは今年徐々に改善し、2025年にはいっそう鈍化するとの見通しを示した。それぞれ相場への影響は限定的に留まっている。
①ITセクターに引き続き買いが見られるか?昨日の米国株式市場ではエヌビディアを中心にITセクターに強い買い戻しの動きが見られた。この流れが継続するか?が1つの焦点となる。
②日経平均株価は一段高となるか?利上げや国債買入減額の見通しがあるなかでも、底堅い動きになってきている。特に自動車に持ち直しの動きが見られており、この流れが継続するかが日本株の焦点。
③米国5月新築住宅販売件数。米国の景況感を占う上で確認しておきたい指標。
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