19日は米国祝日のなか、ドル円がじわり上昇
東京早朝を157.85円で迎えると8:50に発表された日本5月貿易収支が▲1.22兆円と芳しくなく、しばし小幅に円安に振れる場面も見られた。ただ米国祝日を控えて10:00以降はドルの手じまい売りが優勢となり、ドル円は下落へと転じた。
ロンドン時間の序盤に当日の安値となる157.60円を記録。ただしこのレベルが底になると、円の先安観からかドル円は次第に上昇へと転じた。また発表された英国5月CPIが前年同月比で総合+2.0%、コアが+3.5%と特にコア指数における根強いインフレ圧力が確認され、英ポンドが対円で上昇したこともドル円の上昇を支えた印象。ロンドン時間のうちに158円台を記録した。
米国祝日の中、北米時間は円安が継続、ドル円は158.13円まで上昇したのち、158.09円でクローズ。
なおブルームバーグが、「欧州委員会がフランスやイタリアなど域内の7カ国に対し、財政規律違反の是正を求める過剰赤字手続きを開始した」と伝えたが、現在のところ相場への影響は限定的に留まっている。
07:45 ニュージーランド1-3月期GDP
15:00 ドイツ5月PPI
16:30 スイス国立銀行、金融政策決定会合
17:00 ノルウェー中銀、金融政策決定会合
20:00 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)、金融政策決定会合
20:00 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:30 米国1-3月期四半期経常収支
21:30 米国5月住宅着工件数
21:30 米国5月建設許可件数
21:30 米国6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:00 ユーロ圏6月消費者信頼感
①再び強まっている円売り圧力。昨日は米国祝日の中でドル円が上昇しており、円売り圧力が強まっている印象を受ける。この流れがどこまで継続するか、当局の介入は見られるか?外国為替市場の1つの大きな注目点と言える。
②先進各国の金融政策決定会合。スイス、ノルウェー、英国の金融政策決定会合が予定されている。それぞれ政策金利の据え置きが想定されるが、他国への影響度の大きい英国、投機的なフローの多いスイスに関して警戒感が強まっており、注目してみておきたい。
③米国の経済指標。本日は米国5月住宅着工件数、建設許可件数、6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数など多くの指標発表を控えている。1つ1つを細かく見るというよりは米国経済の全体感を掴むイメージで見ていくのが良いだろう。
④米国のインフレ動向。ここにきて米国のインフレ鈍化は鮮明になってきており、早期の利下げが意識され始めている。教科書的にはドル安に振れやすく、米国株は上昇しやすいが、実際のマーケットの反応を継続してモニターしたい。
引き続きドル円上昇の流れは続いており、158円台の定着が意識される状況。
本日は各国の金融政策決定会合や、米国経済指標の発表を控えており、それ次第の展開となろうが、直近の高値圏を超えると注文が少なくなるため、勢いよく上昇する展開を警戒しておきたい。
レジスタンス: 158.00円、160.00円
サポート: 153.60円、152.00円
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