17日は原油WTI先物が上昇、米長期金利とドル円も小幅に上昇
東京早朝を157.41円で迎えると早々に157.60円台へと乗せたが、東京株式市場オープンとともに日本株が大きく売られると日本円の買い戻しが強まり157.30円まで下落した。その後はロンドン時間まで157.40円を中心とした方向感のない値動きが続いた。
ロンドン入りに掛けては欧州の政局変化を嫌気したユーロ売りが強まり、ユーロ円の下げに連れて157.17円まで下落。しかしフランスの株価指数など欧州の主要株価指数が下げ止まったこともり次第に買い戻されると、早朝に記録した157.60円を窺う展開となった。
なお植田日銀総裁が衆院決算行政監視委員会で「円安や輸入物価の動向を注視していく必要がある」と述べたが相場への影響は限定的に留まった。
NY入りにかけて157.60円レベルを明確に突破すると、21:30に発表された6月NY連銀製造業景気指数は▲6.0と絶対値としてはやや弱い数値であるが、事前予想を+6.5ポイント上振れ。これを受けてドル買いが強まり157.96円まで上昇した。
NY午後は利食い売りが優勢、157.73円まで値を戻してクローズ。
ブルームバーグによれば、米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が「現時点における自身の予想に基づけば年内1回の利下げが適切だ」と述べたもよう。ただし相場への影響は限定的に留まっている。
13:30 オーストラリア中央銀行(RBA)、金融政策決定会合
18:00 ドイツ6月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏5月消費者物価指数(HICP、改定値)
21:30 米国5月小売売上高
22:15 米国5月鉱工業生産
22:15 米国5月設備稼働率
23:00 米国4月企業在庫
29:00 米国4月対米証券投資
①米国5月小売売上高。今週の経済指標の中では1、2を争う注目度の高いイベント。米国経済をけん引する個人消費の伸びがどの程度か、注目が集まる。
②RBA金融政策決定会合。ドル円への直接的な影響はないが、豪ドル円に連れてドル円が動く可能性はあるためウォッチしておきたい。なお政策金利は4.35%で据え置きの見込み。
③ドイツ6月ZEW景況感調査。ここのところユーロは荒い値動きを見せており、大きく動く可能性があるため、注目しておきたい。
④米国のインフレ動向。ここにきて米国のインフレ鈍化は鮮明になってきており、必然、早期の利下げが意識され始めている。教科書的にはドル安に振れやすく、米国株は上昇しやすいが、実際のマーケットの反応を継続してモニターしておきたい。
引き続きドル円上昇の流れは続いている。本日の指標次第では再度158.00円を突破し直近の高値圏である158.26円を超える可能性も十分にある。
一方で、上下に動く相場でもあるため、振り落とされやすくなっている点には留意。また欧州発のリスクオフの展開も警戒しておきたい。
レジスタンス: 158.00円、160.00円
サポート: 153.60円、152.00円
フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。