13日は米長期金利低下も、ドル円は小幅に上昇
東京早朝を156.73円で迎えると、東京株式市場のオープン後は底堅く推移し、正午頃に157.00円を記録。午後も上昇基調は続き、157.20円レベルまで上値を伸ばした。
なお不安定な動きが続いているメキシコペソであるが、メキシコ銀行のロドリゲス総裁が「為替市場のボラティリティーが極端になった場合、秩序を回復するために介入する可能性がある」とブルームバーグが伝えたこともあり、次第に下げ止まりの動きが見られた。
ロンドン時間に入ると157.35円まで高値を更新。その後はNYの指標発表を控えて小動きとなった。
発表された新規失業保険申請件数は24.2万件と昨年8月以来の多い申請件数。米国5月PPIは前年同月比では総合+2.2%、コア+2.3%と低くない水準であったが、前月比では総合▲0.2%、コア+0.0%とインフレ鈍化の兆しが確認された。これをうけて米長期金利が5bpsほど低下、為替はドル売りで反応し、ドル円は当日の安値156.58円を記録。ただし買い戻しの動きも強く早々に発表前の水準である157.20円まで値を戻した。
NY午後に再度、下押す局面も見られたが、156.70円レベルでは支えられ、結局157.01円まで値を戻してNYクローズを迎えている。
正午頃 日銀金融政策決定会合
13:30 日本4月第三次産業活動指数
13:30 日本4月設備稼働率
15:00 スウェーデン5月CPI
15:30 植田日銀総裁、定例記者会見
18:00 ユーロ圏4月貿易収支
21:30 米国5月輸入物価指数
21:30 米国5月輸出物価指数
23:00 米国6月ミシガン大学消費者態度指数
25:00 ロシア5月CPI
26:30 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言(Speech by Ms Lagarde at the 30th Dubrovnik Economic Conference in Dubrovnik)
①日銀金融政策決定会合。国債買入の減額が噂されており、注目が集まっている。実際に買入の金額は少しずつ減少へと転じているため、減額決定となってもその程度次第では大きなサプライズとはならないように思う。植田総裁の記者会見を含めて、政策の内容やその意思決定の過程を観察したい。
②米国5月CPIとPPIの鈍化をうけた市場の反応。ここにきて米国のインフレ鈍化は鮮明になってきており、必然、早期の利下げが意識され始めている。教科書的にはドル安に振れやすく、米国株は上昇しやすいが、実際のマーケットの反応を継続してモニターしておきたい。
③米国6月ミシガン大学消費者センチメント。有名な景気先行指数で、注目が集まる。週末の調整理由となることも多く、内容を確認しておきたい。
下値を切り上げており、引き続き上昇が続いている。目先の上値抵抗は158.00円であり、ここをクリアに突破できるかが注目点となる。
本日は日銀会合を控えており、荒い値動きが想定される。リスク管理を徹底のうえ、相場と対峙したいところ。
レジスタンス: 158.00円、160.00円
サポート: 153.60円、152.00円
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