12日の日経平均株価は反落、前日比▲258.08円、▲0.66%となる38,876.71円で大引け。
日経平均株価は時間外で売りが優勢、前日の終値より270円安い38,865円で寄り付き。オープン後しばらくは方向感に欠ける展開となったが、次第に上値が重くなり当日の安値となる38,809円を記録。その後、このレベルが下値支持となり下げ止まると38,819円で前場クローズ。
なお発表された中国5月CPI(消費者物価指数)は前年同月比で+0.3%、5月PPI(生産者物価指数)は同じく前年同月比で▲1.4%と引き続き景気に勢いがなく、物価上昇の兆しが見られない状況となっている。
後場は買い戻しが優勢で一時38,946円まで上昇したが、引けにかけては値を戻して38,877円でクローズ。NY時間に米国5月CPIとFOMCを控えて積極的な売買は手控えられた印象。
当日は小売業、サービス業、医薬品に加えて、不動産、商社、自動車など幅広い業種に売りが広がった。個別の大型株ではファーストリテイリングが▲100.0円、リクルートが▲23.0円、第一三共が▲14.1円とそれぞれ日経平均株価を大きく押し下げた。一方でTDKが+35.7、ファナックが+10.8円それぞれ日経平均株価を支えており、一部の電気機器銘柄は引き続き好調を維持している。
なお日経平均株価CFDは今朝6:00頃に39,190円で取引されており、13日の東京株式市場は上窓をあけてオープンしそうな状況。
12日の米国株式市場はハイテク銘柄が上昇を牽引。
注目を集めた21:30の米国5月CPIは前年同月比では総合が+3.3%、コアが+3.4%と高い数値であったものの、前月比では総合が+0.0%、コアが+0.2%とインフレ鈍化の兆候が見られており、これをうけて米長期金利が10bps以上低下し4.30%を割り込むと、為替はドル安、米国株は時間外で勢いよく上昇した。
SP500指数は前日の終値より45ドル高い5,421ドルで寄り付き。序盤は勢いそのままに5,446ドルまで上値を伸ばしたが、次第にFOMCを控えて落ち着いた値動きとなった。
迎えたFOMCでは大方の予想通り金融政策据え置き。メンバーの利下げ予測に関して、3月FOMC時点で年内利下げの中央値が3回を示唆していたものの、今回のFOMCでは1回の利下げを示唆したことで米長期金利が反発、為替はドルの買い戻しが進むなか、SP500指数は下押し。なお2025年は4回の利下げを見込んでいることや、中期的な政策金利の適正水準を0.2%引き上げ2.8%と示したことも市場の注目を集めた。
その後のパウエルFRB議長の記者会見では「インフレは大幅に緩和したが、依然として高すぎる」「決まったパスはなく、雇用の最大化とインフレ抑制のバランスを見ながら舵取りを行う」「FOMCの予測や決定は、すべてデータに基づいて行われる」といった発言がなされた。SP500指数は5,447ドルまで小幅に上値を更新したのち、金利の反発を嫌気して5,422ドルまで値を戻して引けた。なおSP500指数、NASDAQ100指数は、揃って過去最高値を更新している。
業種別ではITが+2.46%と上昇を牽引。他に金利低下を好感して工業が+0.93%、不動産が+0.69%と続いた。
個別の大型株ではエヌビディアが+3.55%と大きく上昇。その他の半導体銘柄も軒並み好調であった。またアップルが+2.86%、マイクロソフトが+1.94%、グーグルが+0.66%とそれぞれ大きく上昇しており、SP500指数や、NASDAQ100指数の上昇に寄与した。
①米国5月CPIとFOMCの結果を受けた株式市場の反応。市場が強く反応したのは米国5月CPIの鈍化と言える。これを拠り所にどこまで長期金利が低下し、株価が上昇し続けるかに注目したい。
②米国5月PPI。本日はCPIの先行指標であるPPIの発表を控えており、併せて注目が集まる。
③先進各国の利下げがどのように市場に影響を与えるか?カナダに続いてユーロ圏も利下げへと転じた。今後も先進国において利下げの流れが続きそうで、これが株式市場の追い風となるか?継続してモニターしたい。
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