長期金利の1.00%到達が視野にはいるなか、日経平均株価は前日の終値より127円安い38,824円で寄り付き。オープン直後は買いが強く38,855円まで上昇したが、最近よく見られる寄り付き天井の動きで、次第に売りが優勢となり38,719円まで値を下げて前場クローズ。
後場は長期金利が0.99%台まで上昇する中、14:05頃に38,593円の当日安値を記録。買い戻しの動きは鈍く、38,617円で大引け。
エヌビディアの決算を控えて利食い売りが入りやすかったことに加えて、円金利の上昇が日本株の上値を抑え始めている印象。
当日は電気機器、機械、医薬品、化学などが前日比マイナス。特に個別の大型株が売られており、東京エレクトロン(▲44.1円)、信越化学(▲22.6円)、中外製薬(▲18.6円)がそれぞれ日経平均株価を押し下げた。その他、ファーストリテイリングが▲75.5円、同指数を押し下げた一方、ソフトバンクグループが+38.4円ほど同指数を支えた。
なお、引け後に長期金利は1.00%へ到達、日本株は一段と下落する局面も見られたが、NY時間引け後のエヌビディアの強い決算をうけて、今朝の日経平均株価CFDは38,850円で取引されており、23日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況。
22日の米国株式市場は主要3指数で利食い売りが優勢。
ロンドン時間に小幅に米長期金利が上昇したことをうけて、S&P 500指数は前日終値より4ドル安い 5,318ドルで寄り付くと、午前のうちに5,323ドルまで上昇したが、このレベルでは上値を抑えられた。
NY午後に入るとFOMC議事要旨の公表を控えて利食い売りが優勢。議事要旨には直近のインフレ上昇に対して強い懸念を示すとともに、当初の想定よりディスインフレのための期間は長引くだろうとの記載があり、インフレリスクが改めて意識された。これを受けて米長期金利は小幅に上昇、S&P500指数は5,286ドルまで下落。
その後はエヌビディアの決算への期待からか引けに掛けて5,307ドルまで買い戻されてクローズ。
業種別では原油価格の低下をうけてエネルギーセクターが▲1.83%、公益事業が▲1.18%、素材が▲0.99%とそれぞれ振るわなかった。一方でITやヘルスケアは小幅にプラス。
個別の大型株ではテスラが▲3.48%と大きめに反落、エクソンモービルが▲2.01%、シェブロンが▲1.50%と弱い。またグーグル▲0.83%、アップル▲0.75%と下落したが、メタ+0.68%、マイクロソフト+0.34%の上昇がS&P500指数を支えた。
なお引け後に発表されたエヌビディアの第1四半期決算は売上高が26.0Bilと前年同月比で+262%、前期比+18%、当期純利益が15.2Bilで前年同月比+462%、前期比+19%と非の打ちどころがない数値で、同社株は引け後に1株1,000ドルを突破、5%以上の上昇を記録している。
①各国の5月PMI(購買担当者景気指数)。本日は米国5月PMIや、ユーロ圏5月PMI発表を控えている。景気先行指標として重要度が高いため、注目して見ておきたい。
②米長期金利と米国株価指数の動向。FOMC議事要旨をへて、米長期金利に下げ止まりの兆候が見られている。FOMCメンバーや市場参加者は、パンデミック後の新しい生活、新しいビジネスシーンにおける金利の適正水準に思考を巡らせており、まだこの水準がはっきりとしてこない。一段と上昇するようであれば、株価指数に下押し圧力が掛かることは避けられないため、注目して見ておく必要があるだろう。
③米国の景況感。ここまでの流れとして米国の経済活動の勢いはやや鈍化している。こうした基調が続くか、全体感を捉えるためにも本日は新規失業保険申請件数や米国4月新築住宅販売件数など注目しておきたい。
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