23日は米長期金利が上昇、ドル円は一時157円台へ突入
23日の東京早朝を156.82円で迎えると、落ち着いた値動きで始まった。東京仲値に掛けて小幅に上昇すると、10:10に行われた定例の日銀の国債買入オペレーションは残存期間1-3年が3,750億円、3-5年が4,250億円、5-10年が4,250億円となり、前回と比べて金額に変化が見られなかったことから円金利が小幅に低下、ドル円は156.91円まで上昇した。
その後は利食い売りが優勢で、東京午後、ロンドン時間、NYの指標発表前にかけてやや日本円の買い戻しが優勢で、ドル円は156.53円まで下落。
21:30に発表された米国新規失業保険申請件数は21.5万人と低下、米長期金利は小幅に上昇、ドル円はこれで下げ止まり。その後22:45に発表された米国5月PMIは製造業が50.9、サービス業が54.8と基準の50に対して、事前予想に対してそれぞれ上振れたことで米長期金利が上昇、ドル買いが強まり、ドル円は157.00円を突破すると、157.20円を記録。
次第にこのレベルで利食い売りが優勢になると、156.94円まで値を下げてNYクローズを迎えた。
なおCME GroupのFedWatch Toolによれば、市場の年内の米国利下げ織り込みは11月以降に1回となっており、早期の利下げ観測の後退が確認されている。
08:30 日本4月全国CPI
15:00 英国4月小売売上高
15:00 ドイツ1-3月期(GDP、改定値)
15:45 フランス5月企業景況感指数
21:30 カナダ3月小売売上高
21:30 米国4月耐久財受注
①日本全国4月CPI。日本の金融政策を占う上で重要な指標で、注目が集まる。併せて日本の長期金利の水準にも目を配り、市場の反応の目安としたい。
②米長期金利の動向。ここにきて米長期金利に下げ止まりの兆候が見られている。FOMCメンバーや市場参加者は、パンデミック後の新しい生活、新しいビジネスシーンにおける金利の適正水準に思考を巡らせており、まだこの水準がはっきりとしてこない。一段と上昇するようであればドル円上昇の強い要因となることから、注目して見ておく必要があるだろう。
③週末&ゴトー日。本日は週末且つ、実需取引が増えるゴトー日の前倒し営業日となる。非常に大きな注目を集める指標が予定されているわけではないので、現在のトレンドとは反対に、週末に向けたポジション調整の動きが優勢になる可能性も意識されそうだ。
156.75円のレジスタンスは明確に突破。158.00円を目指す展開になっている。ただし円安のスピードは以前と比べてゆっくりとした印象を受ける。
注目材料は引き続き日米の長期金利で、特に米国の長期金利上昇の勢いはモニターしておいた方がよいだろう。引き続き米長期金利が上昇するようであれば、来週に掛けて素直に158.00円を目指す展開になりやすいように思う。
レジスタンス: 158.00円、160.00円
サポート: 154.30円、152.00円
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