20日の東京早朝を155.62円で迎えると、東京仲値に向けて円安が強まり155.94円まで上昇。しかしその後は徐々に円の買い戻しが強まり、ロンドン時間にかけて155.50円まで下落した。
なお東京時間にイラン国営メディアが、エブラヒム・ライシ大統領やホセイン・アミル・アブドラヒアン外相らを乗せたヘリコプターが同国北西部で墜落し、大統領と外相が死亡したことを確認したと伝えたが、相場への影響は限定的に留まった。
ロンドン時間は徐々に円安が再開。155.70円台での推移が続いたが、NY時間にかけて米長期金利が小幅に反発、ドル円は連れ高となり本日の高値155.94円を試す展開となった。
取引の多い21:30の時間帯に155.94円を突破すると、156.24円まで上昇。一旦は利食い売りが優勢になったが、NY午前は156円台での推移が続いた。
NY午後に入り、米クリーブランド連銀のメスター総裁がブルームバーグのインタビューに対して「年3回の利下げはおそらくもう適切ではない」と語ったことで米長期金利が4.45%レベルまで反発、ドル円は156.31円まで上昇したのち、156.28円でNYクローズ。
15:00 ドイツ4月PPI
17:00 ユーロ圏3月経常収支
17:00 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
18:00 ユーロ圏3月建設支出
21:30 カナダ4月CPI
26:00 ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言
①クロス円と米国主要株価指数の動きに注目。先週は円安、ドル安のなか、クロス円が大きく上昇した。米国主要株価指数は過去最高値を更新しており、引き続きクロス円が上昇しやすい地合いが続いていると見ることも出来るだろう。エヌビディアの決算を22日に控えて、利食い売りが優勢となるか、それとも一段と買いが強まるか、この辺りが市場の焦点と言える。
②カナダ4月CPI。21:30に発表予定で、米国北部の物価動向を推測する上で参考となる指標。米ドルや米金利への影響も小さくないため注目しておきたい。
③弱さを見せ始めた米国の景況感。本日は注目度の高い米国指標の発表はないと認識しているが、ここまでの流れとして、やや弱い4月雇用統計に加えて、新規失業保険申請件数が増加、5月ミシガン大学消費者センチメントが悪化、4月小売が横ばいと米国の経済指標に弱さが見え始めている。こうした指標の基調が続くかどうかも大きな注目点と言える。
先週末の高値155.98円を突破し、156円台に突入。直近の上値抵抗である156.75円を試す展開になっている。
円金利の上昇にもかかわらず、円安が止まる兆候は今のところ見られていない。しばし円安を想定しておくことが無難なように思える。
現在は154.30円~156.75円のレンジが意識されていそうで、このレンジを上下いずれかに抜ける場合は、それぞれ勢いづく展開を意識しておきたい。
レジスタンス: 156.75円、160.00円
サポート: 154.30円、152.00円
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