7日は、米長期金利低下もドル円上昇
祝日明け、7日の東京早朝を153.90円で迎えると、東京株式市場オープンに向けて円売りが強まり154.20円まで上昇。その後に神田財務官が記者団に対して「マーケットを注視している」といった円安牽制発言を伝えたとされ、153.90円レベルまで押し戻される局面もみられたが、午後に掛けては再び円売りが強まり154.60円台を記録。
ロンドン時間序盤に植田日銀総裁が首相官邸で岸田首相と会談し、為替が経済物価に与える影響などについて議論したもよう。このタイミングで再び円の買い戻しが強まり153.97円まで下落したが、ここでも次第に円売りが強まり154.60円台を回復した。
NY午前は米長期金利が4.42%まで3bpsほど低下するなかで、154.20円台までドル安が進む場面もみられたが、NY午後にミネアポリス連銀総裁のカシュカリ氏がMilken Institute国際会議にて「米国の中立金利が上昇している可能性」に言及したことで米長期金利が反発、ドル円は連れ高となり154.75円を記録した。
引けに掛けては小幅に値を戻し154.69円でNYクローズ。
15:00 ドイツ3月鉱工業生産
16:30 スウェーデン中銀、政策金利
20:00 米国MBA住宅ローン申請指数
23:00 米国3月卸売売上高
30:30 ブラジル中央銀行、政策金利発表
①財務省による為替介入の動向。現在のレベルで為替介入へと踏み切ることはないと見るプレイヤーが多いと思うが、円安牽制の発言を含めて当局の動向を注視しておきたい。
②米長期金利の動向。先週末のやや弱い米国4月雇用統計を受けて、米長期金利低下の流れが続いている。これがドル円相場の下押し圧力となっていることから、この流れが継続するか、注目して見ていく必要がある。
③中東情勢。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が終結するか?戦争を仲裁する立場であるカタールやエジプトなどから提示されたと見られる停戦案をハマスは承諾。一方でイスラエルは不満を示しており、両者の間には依然として埋められない溝があるもよう。イスラエルによる軍事作戦は継続されているようであるが、周辺国は動き始めており、事態が解決へと向かうか引き続き注目が集まっている。
155円を上抜けてくると当局による為替介入警戒感が高まるだろう。
ただし為替介入は過度な変動を抑えるためのものであって、意図的に円高に振るためのものではないので、実際に為替介入が行われたであろう157円、160円といった水準に入ってこないと当局も実弾介入を実施しづらいのが本音のところではないだろうか。
その他、米長期金利低下がドル円相場に与える影響も気になるところだ。
レジスタンス: 160.00円
サポート: 152.00円
フォレックス・ドットコムでは、ノックアウトオプション、FX、株価指数CFDを取引いただけます。
口座開設は以下のステップで行えます。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。