2日の日経平均株価は小幅に続落、前日比▲37.98円、▲0.10%となる38,236.07円で大引け。
前日の米国株式市場がハイテク銘柄を中心に軟調に推移したことをうけて、日経平均株価は前日の終値より270円安い38,004円で寄り付き。しかしドル円相場が156円台まで上昇したこと(円売り再開)が追い風となり、ほぼ一本調子で買い戻され、38,293円で前場クローズ。
後場に入るとドル円相場が次第に円高へと振れたこともあり、やや軟調な推移。ただ下げ幅は小さく、38,200円を割り込む動きにはならず、38,236円で大引け。中国本土、香港株式市場が祝日で休場、日本もGWであり積極的に上値を追う展開にはならなかった。
当日は為替介入の影響でドル円相場の水準が低下していることが嫌気されたか自動車や電気機器など輸出銘柄がやや軟調に推移した。一方で医薬品や商社は全体に底堅く推移した。
個別の大型銘柄ではファーストリテイリングが▲36円、TDKが▲21円、信越化学が▲14円、それぞれ日経平均株価を押し下げた。
なお日経平均株価CFDは2日のNY時間にかけて37,740円レベルまで下落したが、その後は堅調な米国株式市場に連れ高となり、3日、6日と日本祝日の中で上昇。本日早朝は38,888円で取引されており、7日の東京株式市場は大きく上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
2日の米国株式市場は主要3指数が揃って上昇。
FOMC明け2日のS&P 500指数は前日終値より31ドル高い5,049ドルで寄り付くと、序盤は米長期金利が4.65%まで上昇する中で5,011ドルまで下落したが、その後は米長期金利が低下したことで底堅い展開となり5,065ドルまで上昇して引けた。
FOMCでQTペースの鈍化(米国債の保有残高の縮小ペースを最大で月間600億ドルから250億ドルに引き下げる)が確認され米長期金利が4.56%台まで最大で9bps低下したことがこの日の米国株式市場を支えた。
3日の米国株式市場は主要3指数が続伸。
21:30に発表された米国4月雇用統計は非農業部門雇用者数増減が+17.5万人、失業率が3.9%とそれぞれ事前予想を下振れ、米長期金利が4.5%を割り込み低下しドル安となるなかで、米国株式市場は堅調な推移を見せた。
S&P 500指数は前日終値より62ドル高い5,128ドルで寄り付くと、一気に5,139ドルまで上昇。しかしその後は高値圏の足場を固める展開で5,100ドル割れを試したが、安値は5,101ドルまでで次第に反転。午後に入るとじり高の展開が続き、5,128ドルまで買い戻されて週末を迎えた。
業種別ではエネルギーを除いて前日比プラス。特にITと半導体が好調でNASDAQ100指数の上昇が目立った。個別の大型株ではアップル+5.98%、エヌビディア+3.46%、AVGO+3.19%、AMD+3.04%、メタ+2.33%、マイクロソフト+2.22%などが大きく上昇した。
6日の米国株式市場も主要3指数が続伸。
週明けのS&P 500指数は前営業日終値より22ドル高い5,150ドルで寄り付くと、上昇の勢いが継続、ほとんど押し目なく5,181ドルまで上値を伸ばし、そのまま高値引け。特段、注目度の高い指標の発表やイベントがないなかで米長期金利が4.50%より下の水準を維持したことが米国株式市場に追い風となった。
業種別では不動産を除いて前日比プラス。引き続きITが好調で+1.48%上昇したほか、通信サービスが+1.39%と続いた。また半導体も好調で、エヌビディア+3.77%、AMD+3.44%、AVGO+2.52%とそれぞれ大きめに上昇した。その他、個別の大型株ではイーライリリーが+4.31%、メタが+3.04%、マイクロソフトが+1.69%、アマゾン+1.34%とそれぞれ上昇。
なお、ロイターによるとイスラム組織ハマスはイスラエル軍との戦闘が続くパレスチナ地区ガザでの休戦案を受け入れると発表したもよう。一方イスラエル側は受け入れられない要素が含まれるとし合意には至っていないと述べており、状況に注目が集まっている。
①中東情勢。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が終結するか?米国はイスラエルによる大規模な攻撃を止められるか?注目が集まる。
②米長期金利の動向。先週末のやや弱い米国4月雇用統計を受けて、米長期金利低下の流れが続いている。これが米国株価指数を押し上げていると思われることから、この流れが継続するか、注目して見ていく必要がある。
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