26日は日銀会合を経て、円安、日本株高が進行。
東京早朝を155.65円で迎えると、注目の日銀会合による報告を155.55円レベルで迎えた。
日銀が金融政策の据え置きを公表したことで、日本株高、円安の流れが強まると、ドル円は156円丁度を突破。15:30より植田日銀総裁による定例の記者会見が始まると、会見終了までの間にドル円は156.70円レベルまでスルスルと上昇。しかし会見終了後、17:00頃に為替介入らしき値動きが発生しドル円は154.96円まで急落する場面も見られた。
市場はおそらくは為替介入ではないだろうと判断、次第に円売りトレードが再加速すると、NY時間に当日の高値であった156.70円レベルをクリアに上抜け。その後に上昇は一段と加速、NY午後に158.44円を記録したのち、158.34円でNYクローズ。
29日は一時160円を突破、その後に為替介入が強く疑われる動きで急落。
週明けのシドニー時間に先週末の終値より低い157.88円で寄り付き。ただ東京(アジア)時間に向けては買い戻しが進み158円台を回復した。
午前10:30頃に先週末の高値である158.44円を上抜けると、値が飛び、一気に159円丁度へと到達。159円台はほとんど注文がなく真空地帯となっていたようで、一瞬で160円丁度を上抜けた。
流石にこのレベルでは落ち着き159円丁度まで押し戻されたが、次第にドル円の上昇が再開、159.50円へと差し掛かったところで為替介入と思わしき値動きが発生し急落した。
最初は下げ渋る局面も見られたが、どんどんとBID(買い注文)が押しつぶされ155円台へと到達。その後に157円台を回復したが、ここで再度の為替介入が実施された印象で155円丁度を割り込み154円ミドルまで下落した。
その後は次第に買い戻され、30日の08:30頃のドル円は156.20円レベルで推移している。
なお神田真人財務官は、29日の外国為替市場で円相場が急変動したことに関して、「投機による過度な変動で看過できない」と述べたが為替介入についてはコメントしなかった。
08:30 日本3月失業率
08:30 日本3月有効求人倍率
08:50 日本3月鉱工業生産
08:50 日本3月小売業販売額
10:30 中国4月製造業PMI
10:45 中国4月Caixin製造業購買担当者景気指数
14:00 日本3月新設住宅着工戸数
14:30 フランス1-3月期GDP
15:00 ドイツ3月小売売上高
15:45 フランス4月CPI
16:55 ドイツ4月失業率
17:00 ドイツ1-3月期GDP
18:00 ユーロ圏4月HICP
18:00 ユーロ圏1-3月期GDP
19:00 日本、外国為替平衡操作の実施状況
21:00 メキシコ1-3月期GDP
21:30 カナダ2月GDP
21:30 米国1-3月期四半期雇用コスト指数
22:00 米国2月住宅価格指数
22:00 米国2月ケース・シラー米住宅価格指数
22:45 米国4月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米国4月消費者信頼感指数
①財務省による為替介入の実施。昨日は日本祝日の中で為替介入が強く疑われる値動きを伴った。為替介入の目的は輸入企業の救済と思われるため、日本はGW期間中ながらも、平日となる本日は為替介入が相当に意識されるだろう。
②中東情勢に対する米国の動き。米国が中東各国に対して緊張緩和に向けた働きかけを行っている様子が伝わっている。この動きをきちんとフォローし、リスクオン、リスクオフの参考にしたい。
③ユーロ圏の経済指標。本日は4月HICP(インフレ指標)、1-3月期GDPが予定されている。グローバルな景況感を測る上で注目しておきたい。
155円前半がかなり底堅い値動きとなっていることが分かる。
したがってここが維持されて反発上昇するか、それともここを下抜けてトレンド転換となるかが注目点。
本日も当局の動きに注目したい。
レジスタンス: 160.00円
サポート: 151.00円
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