米長期金利が小幅に上昇、ドル円は節目の155円を突破。
24日の東京早朝を154.84円で迎えると、東京午前は上値が抑えられ154.73円まで下落したものの、午後に入ると次第にじり高の展開となり154.90円台へと突入した。
ロンドン時間に入ると米長期金利が上昇、ドル円は連れ高となり21:00頃に155円を突破し155.17円を記録。しかし為替介入が意識される中で、その後は155円丁度をはさみ神経質な値動きが続いた。
21:30に発表された米国3月耐久財受注は前月比で+2.6%と事前予想を小幅に上回ったものの、前月分に下方修正が入ったこともり市場の反応は限定的に留まった。
NY時間に入ると米長期金利が一段と上昇し一時4.67%を記録する中でドル円は155.37円を記録。その後も底堅い推移が続き155.35円でNYクローズ。
15:00 ドイツ5月GFK消費者信頼感調査
15:45 フランス4月企業景況感指数
20:00 トルコ中銀、政策金利
21:30 米国1-3月期GDP
21:30 米国3月卸売在庫
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:00 米国3月住宅販売保留指数
①日本の財務省による為替介入。ドル円相場は1ドル155円に到達、一部の市場関係者の間ではドル売り円買いの実弾介入が噂されている。急速な円の買い戻しを警戒しておきたい。ただ過度な変動は見られていないので為替介入を正当化する理由に乏しい気もする。
②日銀会合に対する思惑やリーク。金曜日に日銀会合を控えて、報道各社よりさまざまな報道がなされる可能性がある。報道を受けた急な値動きを警戒したい。
③米国1-3月期GDP。金融マーケットの中心地である米国、そのGDP速報が発表されるとあって注目度は高い。特に重要なイベントといえる。
④イスラエルとイランの情勢に注目。今のところ事態はエスカレートしていない。4月22日~4月30日はPassoverと呼ばれるユダヤ教の祝日のためイスラエルによる反撃は手控えられるという見方もあるが、状況を注視しておきたい。
一部の市場関係者の間で強く意識されている155円を突破したことで、当局がどのような動きを見せるか注目が集まっている。
当局の視点に立てば、金曜日に日銀会合を控えているため、その前に積極的に動きづらいところはあるだろう。
明確なターゲットとして155円はあまり意識していない場合には、1日の間に激しい変動を伴うと介入を行うのかも知れない。
とにかくリスク管理は徹底しておきたい局面。
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