原油WTI先物が反落、米長期金利が低下、ドル円は小幅に下落。
16日の東京早朝を154.27円で迎えると、米長期金利の上昇に支えられながらじり高の展開となり154.40円台を記録。11:00に発表された中国1-3月期のGDPは前期比で+1.6%、前年同期比+5.3%と予想を上回ったが、反応は限定的に留まった。
ロンドン時間に入っても上昇は続き154.70円台を記録。その後も底堅い値動きが続いた。
発表された米国3月住宅着工件数、建設許可件数は、金利上昇の影響を受けて弱い数値。一方で米国3月鉱工業生産については前月比+0.4%と底堅い数値となった。ただしいずれの指標も相場への影響は限定的に留まりドル円の上昇は継続、154.79円を記録した。
22:30過ぎに為替介入が意識され突如153.91円まで急落する場面も見られたが、次第に為替介入ではないと判断され買い戻されると154.50円を回復、その後は引けにかけてじり高の展開となり154.72円でNYクローズ。
昨日の急落はレートチェックと噂されている。
08:50 日本3月貿易統計
15:00 英国3月CPI
18:00 ユーロ圏3月HICP(改定値)
25:00 ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言
27:00 米国米地区連銀経済報告(ベージュブック)
29:00 米国2月対米証券投資
①当局の実弾介入あるか?ドル円は投機の格好の的となっており、当局も注意深く見守っているだろう。昨日の急落も含めて市場の警戒感は強い。いつ実弾介入が発生しても不思議はないので、リスク管理を徹底しておきたい。
②中東情勢に注目。イスラエルによるイランへの攻撃に注目が集まっている。部分的な衝突に留まるか、それとも全面的な衝突へと進んでしまうのかが焦点。財務省によるドル売り円買いの為替介入が重なると大きな円の買い戻しに繋がる展開もあり得る。
27:00公表予定の米国米地区連銀経済報告(ベージュブック)。高金利にも関わらず米国の景況感は悪くないという認識であるが、各地域で何か異変が見られていないか公表される内容に注目したい。
為替介入を催促する相場が続いており、これの継続を基本線とした方がよいだろう。ただし実弾介入がいつあるか分からないためリスク管理を徹底しておきたい。
当局の介入が行われない場合にはさらなる上昇を警戒しておきたい。155円を超えると、上に走りやすくなるはずだ。
レジスタンス: 155.00円、160.00円
サポート: 151.00円
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