リスクオフムードが広がり米長期金利低下、日米株価指数が下落
12日の東京早朝を153.28円で迎えると、東京仲値に向けて輸出の円買いが強まり153.17円まで小幅に下落。仲値後は投機の円売りが優勢となり153.30円台へと値を戻す展開になった。
ロンドン時間に入ると一時153.39円まで高値を更新したものの、週末でもありその後は利食い売りが優勢で伸び悩んだ。
NY入り前の21:30頃、イランによるイスラエルへの報復攻撃の確度が高まったとしてリスクオフムードが漂い、外国為替市場では急速な円の買い戻しが発生、ドル円は本日の安値153.17円を下回ると一気に急落、152.59円を記録した。しかしこのレベルでは先高観から買戻しの勢いが強く早々に153円台を回復した。
23:00に発表された4月ミシガン大学消費者センチメントは信頼感指数が予想を下回る77.9、期待インフレ率が予想を上回る+3.1%となり、高インフレ、小幅な成長鈍化を連想させる数値だったことからリスクオフムードが強まったが、ドル円相場への影響は限定的でその後も買い戻しが優勢となった。
NY午後に入るとサンフランシスコ連銀のデーリー総裁や、米ボストン連銀のコリンズ総裁から利下げを急がない姿勢が強調されたこともあってドル円は一段と買い戻しの動きが強まり、結局は当日の始値と変わらない153.28円まで値を戻して引けた。
08:50 日本2月機械受注
18:00 ユーロ圏2月鉱工業生産
21:30 米国4月ニューヨーク連銀製造業景気指数
21:30 米国3月小売売上高
23:00 米国4月NAHB住宅市場指数
①ドル円が153円台へと突入したことに対する、当局の動き。為替介入を実施するのか、それとも引き続き口先介入に留まるのか、注目して見守りたい。
②中東情勢に注目。週末にイランがイスラエルに向けてドローンやミサイルを発射したことで中東全域を巻き込む地域戦争に拡大する危険が懸念されており、状況を注意深く見守る必要がある。
③21:30に発表予定の米国3月小売売上高。好調な米国経済を支える個人消費を見極める指標としてしっかり見ておきたい。
152円を突破後、じり高傾向が続いている。
イスラエルとイランなど中東情勢を取り巻く状況により変化すると思うが、状況が急変しなければ円安が継続しやすいと見る向きは多そうだ。
ここから先は目立った高値の目安がないため、155円、160円といった節目の水準が注目を集めるだろう。
レジスタンス: 155.00円、160.00円
サポート: 151.00円
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