日米株価指数が上昇、ドル円も底堅い展開
11日の東京早朝を153.15円で迎えると、3日分のスワップポイントが付与された木曜日早朝とあって手仕舞いの売りが優勢で152.76円まで下落。神田財務官より円安牽制発言も見られ、特に東京時間は為替介入への警戒感が強まった印象を受けた。東京午後は買戻しが優勢で再び153円台を回復。
ロンドン時間に入ると153.29円まで上伸したが、NY時間に経済指標の発表を控えて次第に上昇の勢いは減退した。なおECBは金融政策会合の結果を報告、5会合連続で政策金利を据え置くとともに、次回6月会合における利下げに含みを持たせる声明文を公表した。
その後21:30に発表された米国3月PPI(生産者物価)は前年同月比で+2.1%、前月比で+0.2%と事前予想比を下回ったことで初動は米長期金利が低下、市場はドル売り、株買いで反応したが、実数としては根強いインフレ圧力を感じさせる数値であり次第に米長期金利が反発、ドル円は153.32円まで買い戻された。
引けに掛けては積極的な売買は手控えられ153.28円でNYクローズ。
中国3月貿易収支
13:30 日本2月設備稼働率
15:00 スウェーデン3月CPI
15:00 英国2月月次GDP
15:00 英国2月鉱工業生産
15:00 英国2月製造業生産指数
21:00 インド3月CPI
23:00 米国4月ミシガン大学消費者態度指数
①米国4月ミシガン大学消費者態度指数。日本時間23:00に発表予定で景気や期待インフレに関する調査情報が公表される。政府公表の数値ではないが、速報性のある伝統的な指標で、注目度は低くない。週末の手仕舞い理由として用いられることも多く、確認しておきたい指標。
②ドル円が153円台へと突入したことに対する、当局の動き。為替介入を実施するのか、それとも引き続き口先介入に留まるのか、注目して見守りたい。
③米長期金利の推移。昨日は米国3月PPIが事前予想を下回ったにもかかわらず、結局4.59%台まで上昇しており、長期金利に先高観が見られている様子。さらなる上昇はドル円の一段高を連想させる。
④中東情勢に注目。引き続きイスラエルとイランを取り巻く状況を注視しておきたい。
152円を突破後、じり高傾向が続いている。
昨日に鈴木財務相より「円安の要因を分析する」といった趣旨の発言がなされたことで、市場参加者は当局が早急に為替介入へ踏み切らないと考えた可能性がある。
ここから先は目立った高値の目安がないため、155円、160円といった節目の水準が注目を集めるだろう。
レジスタンス: 155.00円、160.00円
サポート: 151.00円
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