米国3月CPIを受けて米長期金利が上昇、ドル円上昇、日米株価指数は下落
10日の東京早朝を151.77円で迎えると、イスラエルとイランを巡る軍事的緊張感の高まりを背景にややリスクオフムードが漂う中、151.68円まで下落。しかし先高観からかさらに下を攻める動きとはならず、植田日銀総裁が衆院財務金融委員会で「為替が動いたから直接的に金融政策の変更を考えようということでは全くない」と発言したこともあって、次第に買い戻される展開となった。
ロンドン時間も買い戻しが優勢、一時151.90円まで上昇したのち、151.83円で市場の注目を集める米国3月CPIの発表を迎えた。
発表された米国3月CPI(消費者物価)は前年同月比で+3.5%、前月比で+0.4%と事前予想比でも実数としても強いインフレ圧力が確認されたことで米長期金利が4.50%台まで急上昇、ドル円は152.00円を突破し、152.50円まで勢いよく上昇。しかしこのレベルでは為替介入が警戒されたこともあり一時151.99円まで値を戻すなど神経質な値動きが見られた。
その後も米長期金利が4.56%まで一段と上昇する中でドル円の上昇は続き152.50円へ再び到達すると、NY午後にかけて152.99円まで上昇。FOMC議事要旨の発表をこなしながらNYクローズにかけては153.24円まで高値を更新し、153.15円で引けた。
岸田首相が米上下両院合同会議で演説
日米フィリピン首脳会談
10:30 中国3月CPI
10:30 中国3月PPI
21:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 米国3月PPI
21:30 米国前週分新規失業保険申請件数
21:45 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
①ドル円が153円台へと突入したことに対する、当局の動き。為替介入を実施するのか、それとも引き続き口先介入に留まるのか、まずは注目して見守りたい。
②中国3月の物価指数に注目。世界の工場である中国の物価動向は世界の物価動向の先行指標として注目を集まる。今後の世界の金融政策を占う上で重要な指標。
③ECB理事会に注目。21:15よりECB理事会において決定された金融政策が公表される。今回は金融政策の据え置きが予想されるものの、次回以降への政策修正に対する言及に注目が集まる。ユーロ圏の金融政策決定は金融マーケット全体に与える影響が大きいため、必ず押さえておきたい。
④米国3月PPI(生産者物価)。日本時間21:30に発表予定の米国3月PPIは、CPIの先行指標として注目を集める。ドル円相場への影響も小さくないため、しっかり見ておきたい。
⑤米長期金利の推移。昨日は4.56%台まで上昇しており、為替や株価への影響が非常に大きいものとなった。次の目安は4.65%となるがここに向けて一気に上昇するか、それとも一旦は落ち着きを見せるか、注目が集まる。
中東情勢に注目。引き続きイスラエルとイランを取り巻く状況を注視しておきたい。
注目を集めた152円丁度を明確に突破。
ここから先は目立った高値の目安がないため、155円、160円といった節目の水準が注目を集めることになる。
また当局が意識したであろう152円丁度を明確に上抜けたことで、実弾介入へと踏み切るのか?も注目点と言える。
どちらにしても大きな値動きにつながる可能性が高まっておりリスク管理を徹底したい。
レジスタンス: 155.00円、160.00円
サポート: 151.00円
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