中東情勢の緊迫化で原油WTI先物が上昇、日米株価指数は急落
4日の早朝を151.70円で迎えると、東京時間は落ち着いた値動き。151.58円~151.73円の狭いレンジで推移。
ロンドン時間はじり高の展開で、当日の高値となる151.77円を記録。
しかし21:30に発表された米国新規失業保険申請件数が22.1万件と9週間ぶりの高水準(景気判断としては弱い数値)となり米長期金利が低下、為替はドル売りが強まり、ドル円は151.50円まで下落。
NY午後に入り米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が年内の利下げが必要なくなる可能性を指摘すると米長期金利が小幅に反発、ドル円には持ち直しの動きが見られた。
その後しばらくして原油価格が急騰、シリアにあるイラン大使館がイスラエルによるとみられる攻撃を受けたことで、イランがイスラエルに対して報復攻撃を行い中東情勢の緊迫化が一層すすむとの見方が強まった。これをうけて一気にリスクオフムードが強まり日米株価指数が急落、為替は円の買い戻しが強まりドル円は151.12円まで下落。その後151.35円まで値を戻してNYクローズ。
なおBBCニュースによれば、イスラエルは現在、イランによる攻撃を警戒してGPS(位置情報システム)を意図的にブロックしているもよう。
15:00 ドイツ2月製造業新規受注
18:00 ユーロ圏2月小売売上高
21:30 カナダ3月雇用統計
21:30 米国3月雇用統計
①中東情勢の緊迫化。ここにきてイスラエルとイランの軍事的衝突の可能性が高まっているように感じられる。イランは中東における大国であり、また影響力の大きい産油国でもある。さらに軍事的な動きへと繋がるリスクオフのシナリオを警戒しておきたい。
②米国3月雇用統計。本日は月に一度の大イベントである雇用統計の発表を控えている。相場への影響が極めて大きいため注目して見ておきたい。ドル円上昇の勢いは削がれていると思うが、それでも強い数値がでれば152円を試す展開になる可能性がある。
③152円を突破できるか?本日はリスクオフの動きが強まっているためそこまで上値を追う展開にはならないと思うが、チャート的には152.00円を突破すると短期的にさらに上を試しやすくなるので、そういったシナリオも頭の片隅に入れておきたい。
昨日は一時151.12円まで下落したものの、引き続き151.00~152.00円でレンジ推移が継続している。
リスクオフムードが強まっており、まずは151.00円割れの展開を警戒しておきたい。
一方で本日は米国3月雇用統計の発表を控えている。ドル円の上に向かう勢いは減退しているように思うが、それでも強い数値がでれば152.00円を突破する可能性があるので、指標次第の展開になり得る。
レジスタンス: 152.00円
サポート: 151.00円
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