日経平均株価は権利落ちで利食い売り優勢、ドル円は落ち着いた値動き
28日の早朝を151.33円で迎えると、東京仲値(9:55)、中国基準値決定(10:15)まではドル買いが優勢で、ドル円は151.55円まで上昇。しかし為替介入に対する警戒感があり、且つさらに上値を追う材料もないことから反落、早朝の水準まで値を戻した。
ロンドン時間は、序盤こそ買いが優勢となり再び151.50円台まで上昇したが、次第に売りが優勢となり151.30円台へと値を戻した。
その後、岸田首相が夜(NY株式市場オープン前)の記者会見で「政府と日銀は緊密な連携を継続していく」と強調。為替動向については「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せず適切な対応を取りたい」と述べたことで円の買戻しが強まる展開となった。
21:30に発表された米国10-12月GDP確定値は前期比年率で+3.4%となり0.2%の上方修正となったが、相場への影響は限定的に留まり、円高へと振れ152.20円割れ。その後に3月ミシガン大学消費者センチメント確定値が79.4と3.1ポイント上方修正されたが、こちらもあまり材料視されず151.15円まで下値を切り下げた。
しかしNY午後は期末のドル買いフローを見越してかドル円は買いが優勢で151.38円まで値を戻してNYクローズを迎えている。
聖金曜日で欧米が祝日
08:30 日本3月東京都区部CPI
08:30 日本2月失業率
08:30 日本2月有効求人倍率
08:50 日本2月鉱工業生産
21:30 米国2月個人消費支出(PCEデフレーター)
①年度末のドル円の動きに注目。本日は日本の年度末であり、為替は実需取引が増える傾向にある。特に東京仲値(9:55)前後の値動きに注目したい。
②日本と中国の金融当局の動きに注目。両国は通貨安に悩まされており、当局が通貨安牽制、抑制策の実施を強化している。特にアジア時間においては、当局の出方に左右される展開になりやすいので、要人発言や急な値動きに注意を払っておきたい。
③聖金曜日で欧米市場が祝日。米国の経済指標発表を控えているものの、積極的な売買は東京時間までだろう。ポジションを調整し、ゆっくりと週末を迎えたい。
④米国2月個人消費支出(PCEデフレーター)に注目。21:30に発表予定で、米国の金融政策に直接的な影響を与える指標のため、結果を抑えておきたい。
引き続き151.00~152.00円でレンジ推移が継続している。
本日は欧米祝日となるものの、日本は年度末であり実需フローに振らされる展開をイメージしやすい。152円を突破する可能性も全く無いわけではないので、油断せず相場と対峙したい。
レジスタンス: 152.00円
サポート: 151.00円
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