追加材料に乏しく、ドル円・日米株価指数ともに小動き
ドル円相場の概況
26日の早朝を151.42円で迎えると、東京時間は為替介入警戒感もあり上値重く推移、151.22円まで下落した。その後、再び151.40円台まで戻す時間帯も見られたが、じり安の展開は継続し151.30円台でロンドン時間へ。
ロンドン時間では再び小幅に安値を更新し151.21円を記録。しかし本日の下げはここまででその後は買い戻しの動きが優勢となり再び151.40円台を回復した。
21:30に発表された米国2月耐久財受注は前月比で総合+1.4%、コア+0.5%としっかりした数値でドル買いが強まったが、23:00に発表された3月リッチモンド連銀製造業指数が▲11と基準の0を下回ったこと、米国3月消費者信頼感指数が104.7と事前予想を下回ったことからドル安へと振れ151.30円まで下落する局面も見られた。
しかしNY午後に掛けては米長期金利が低下する中でも円売りが強まり、円安を主因にドル円は151.60円まで上昇。151.56円でNYクローズ。
田村日銀審議委員が金融経済懇談会であいさつ
南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
17:30 スウェーデン中銀、政策金利
19:00 ユーロ圏3月経済信頼感
①円安の流れが継続するか?本日はスポ末と呼ばれる月末2営業日前であることから実需取引が増え、さらに円安が進む可能性がある。ドル円は上昇の機運が高まっており昨年、一昨年の高値である151.95円レベルを突破できるか?注目が集まる。
②日本と中国の金融当局の動きに注目。両国は通貨安に悩まされており、当局が通貨安牽制、抑制策の実施を強化している。特にアジア時間においては、当局の出方に左右される展開になりやすいので、要人発言や値動きに注意を払っておきたい。
③田村日銀審議委員の発言に注目。本日は日本時間の午前に青森で金融経済懇談会が行われ、日銀からは田村審議委員が主席を予定している。同氏の発言に注目しておきたい。
151.00~151.20円でレンジ推移が継続している。
徐々にレンジの下限を切り上げている状況で、一段と上昇の機運は高まっている。月末に向けて、じり高の展開が続きそうだ。
レジスタンス: 152.00円
サポート: 151.00円
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