21日の日経平均株価は上昇、前日比+812.06円、+2.03%となる40,815.66円で大引け。
好調な米国株式市場を受けて前日終値より508円高い40,512円で寄り付くと、日銀会合、FOMCから続く株高の流れを引き継ぎ底堅い展開、大きな押し目もなく40,675円まで上昇して前場クローズ。
後場に入ると一段と上昇し40,800円台へ突入。40,823円まで上値を伸ばしたのち、そのまま40,816円で大引け。過去最高値を更新した。
当日は幅広い業種で買いが優勢となったが、特に電気機器、小売業が上昇を牽引。半導体銘柄の東京エレクトロンが+204円、ソフトバンクが+88円それぞれ日経平均株価を押し上げた他、小売業を代表するファーストリテイリングも同指数を+128円引き上げた。
なお同日の中国本土および香港の主要株価指数は前日比マイナスで引けているが、直近では高値圏の推移となっており、グローバルな株高局面であることが窺える。
その後、日経平均株価CFDは為替市場における円安を受けて21日NY午後に41,043円で取引されており22日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況。
21日の米国株式市場は主要3指数が続伸。
21:30発表の米国新規失業保険申請件数が21.0万件としっかりした数値。また3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が3.2と基準の0を上回ったことを受けてドル高、株高の流れ。
S&P 500指数は前日終値より31ドル高い5,256ドルで寄り付くと、22:45に発表された米国3月PMIが製造業52.5、サービス業51.7とそれぞれ基準の50.0を上回ったことで午前中に5,259ドルまで上昇した。
午後に入ると5,261ドルまで上値を伸ばした後、利食い売りが優勢で5,242ドルで引けた。なお過去最高値を更新中であり、米国の株式市場は極めて堅調に推移している。
当日は半導体銘柄が好調でエヌビディアが+1.18%、ブロードコムが+5.64%上昇、それぞれS&P 500指数の伸びを牽引した。一方で反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして米司法省がアップルを提訴したことで、同社の株価は▲4.09%下落した。
テスラも引き続き軟調な推移が続いており、前日比▲1.62%となった。
①株価上昇の流れ、継続するか?NY引けにかけては利食い売りが優勢となったが、日銀会合、FOMCをこなし日米の主要株価指数は揃って過去最高値を更新している。この勢いが持続するか?それとも利食い売りが優勢となるか、株式市場のモメンタムに注目が集まる。
②為替のドルと円の動きに注目。円安は日本株高を、ドル安は米国株高の要因となる。特に現在は強い円安トレンドが発生しており、これが日本株を支える大きな一因となっている。為替市場にも注目しながら株価指数を追っていく必要がある。
③日本2月全国CPIに注目。2月東京都区部の数値が既に公表されているため目安はついており、そこから大きなブレはないと思われるが、今後の日銀の金融政策を占う上で重要な指標であり、しっかりウォッチしておきたい。
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