日米株価指数上昇、ドル円も上昇
21日の早朝を151.25円で迎えると、FOMCの流れを引き継ぎドル円は下落、151円丁度を割り込む展開になった。その後に鈴木財務相、林官房長官がそれぞれ円安牽制発言を行ったことで午前中に150.27円まで急落。しかしこのレベルでは買い戻しが優勢で、且つ根強い円安観測もあり、午後に151円台を回復した。
ロンドン時間に入っても引き続き買戻しが優勢で151.40円台まで反発したが、17:30にスイス中銀(SNB)が大きなサプライズとなる0.25%の利下げを実施し政策金利を1.50%に設定、これを受けてスイス円が急落し、欧州通貨のクロス円とドル円が連れ安、150.90円レベルまで押し戻される展開となった。
しかし円売りは根強く次第に151円台を回復すると、21:30発表の米国新規失業保険申請件数が21.0万件としっかりした数値だったこと、3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が3.2と基準の0を上回ったことを受けてドル買いが強まり151.30円台を回復。その後、22:45に発表された米国3月PMIが製造業52.5、サービス業51.7とそれぞれ基準の50.0を上回ったことでロンドン時間の高値を更新すると151.76円まで上昇、151.64円でNYクローズ。
3月の月例経済報告(内閣府)
08:30 日本2月全国CPI
16:00 英国2月小売売上高
18:00 ドイツ3月IFO企業景況感指数
19:30 ロシア中銀融政策決定会合
21:30 カナダ1月小売売上高
①円安の流れが継続するか?日銀会合、FOMCをこなしドル円の水準は大きく切り上がり、昨年と一昨年の高値である151.95円を窺う展開となっている。本日のうちに高値更新となるか注目が集まる。
②各国の金融政策決定に変化の兆し。昨日はスイスとメキシコが利下げを実施した一方で、インフレと通貨安が止まらないトルコが+5.0%の利上げを実施した。英国は政策金利据え置きとしたが利上げを主張する中銀メンバーは現れず、先進国は徐々に利下げへと舵を切り始めている状況。こうした中央銀行の金融政策修正は短期~中期で通貨価値を変化させるため、抑えておく必要がある。
③日本2月全国CPIに注目。2月東京都区部の数値は既に公表されているため目安はついており大きなブレはないと思われるが、今後の日銀の金融政策を占う上で重要な指標であり、しっかりウォッチしておきたい。
一時150.80円を下回ったものの、滞在時間は短く反発、昨年と一昨年の高値である151.95円を窺う展開になっている。本日中の高値更新が視野に入ってきており、上抜けると大きく走る可能性もあるため、注意して見ておきたい。
ただし151.80~152.00円は非常に厚い売り注文があると想定され、一筋縄では突破できないと見るプレイヤーも多いだろう。
高値圏での攻防が意識されるが、徐々に上に吸い寄せられるようなイメージを持っている。
レジスタンス: 152.00円
サポート: 150.00円
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