12日の日経平均株価は小幅に続落、前日比▲22.98円、▲0.06%となる38,797.51円で大引け。
為替が円高に振れたこと、米国株式市場が軟調に推移したことを受けて、前日終値より350円安い38,470円で寄り付くと下値を試す展開が継続、一時38,271円まで安値を更新。しかしこのレベルでは押し目買いが優勢で、38,576円まで反発して前場クローズ。
後場は植田日銀総裁が参院財政金融委員会で、足元の景気について「一部の統計に弱めの動きがうかがわれる」と述べ、1月の展望レポートより弱めの現状認識を示したことで3月のネガティブ金利解除期待が後退、為替の円高基調が反転し株高が再開、日経平均株価は38,842円まで上昇したのち、前日終値より小幅に安い38,798円で大引け。
当日は半導体銘柄の東京エレクトロンが▲64円、ソフトバンクGが▲11円、それぞれ日経平均株価を押し下げた。一方でファーストリテイリングが+61円、ダイキンが+22円、同指数を押し上げており、銘柄によってまちまちの展開となっている。
なお日経平均CFDは12日のNY午後に39,111円で取引されており13日の東京株式市場は上窓を開けてオープンしそうな状況。
12日の米国株式市場は主要3指数が揃って上昇。
21:30に発表された米国2月CPI(消費者物価)は前年同月比で総合が+3.2%、コアが+3.8%、前月比が総合とコア共に+0.4%と引き続き強いインフレ圧力が確認され、米長期金利が上昇する一方、米国株は先物の上昇幅を消失する時間帯も見られた。
同指数の発表より1時間後にS&P 500指数は前日終値より16ドル高い5,134ドルで寄り付き。序盤は注目されたCPI発表の余韻で5,114ドルまで下落する局面も見られたが、次第に持ち直すと、午前のうちに5,165ドルまで上昇。市場はインフレ懸念と同時に底堅い米国景気を意識するような値動きで、米長期金利と米国株が併せて上昇する展開となった。
午後に入っても買い意欲は衰えず5,180ドルまで上値を伸ばしたのち、5,175ドルでクローズ。
主役は半導体銘柄のエヌビディアで+7.16%とS&P 500指数の上昇を牽引。他にメタ+3.34%、マイクロソフト+2.66%、アマゾン+1.99%と続いた。一方でテスラ(▲0.13%)やアップル(+0.28%)などモノを販売する大型株は引き続き伸び悩んでいる。
なおハイテク銘柄を多く含むNasdaq100指数は+1.49%の上昇を記録した。
①リスクセンチメントは改善?米長期金利が上昇、米国株が上昇と投資家のリスクを取る動きが活発化している。この流れが継続するかが本日の相場の焦点。
②引き続き半導体関連の報道に注目。現在の日米株価指数は半導体銘柄の上下に大きく影響を受けている。引き続き同業界のニュースや株価変動をしっかり追っていく必要がある。
③為替はドル円、クロス円に注目。市場関係者は円高をリスクオフ、円安をリスクオンの指標として見ている。円高地合いが継続するか?も1つの注目点として抑えておきたい。
本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたものであり、FX、CFD、その他あらゆる金融商品の購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くありません。本文書に記載されている見解や情報は、予告や通知なく変更されることがあります。本文書は、特定の投資目的や背景、特定の受領者の意思などに沿って書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている過去の価格データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことにより生じた損失についても、当社は一切その責を負いません。
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