日経平均先物下落、原油WTI先物が小幅に上昇、その他は横ばい。
11日の東京早朝を146.97円で迎えると8:00頃から売りが強まり東京仲値にかけて146.54円まで下落。しかし仲値後は買い戻しの動きが優勢で再び147円丁度まで買い戻された。
東京時間に発表された日本の10-12月期実質GDP改定値は、前期比で+0.1%へと上方修正、2期連続のマイナス成長であるテクニカル・リセッションを回避したが、ドル円相場への影響は限定的に留まった。
ロンドン時間は東京時間に似た動きとなり、序盤に円の買い戻しが優勢となりドル円は146.49円まで安値を更新、その後は徐々に買い戻されて146.80円台でNY時間へ。
NY時間に入るとここまで低下していた米長期金利に反発の兆しが見られ、ドル円は連れ高の展開。147.15円まで反発上昇したのち、146.95円でNYクローズ。
本日に米国2月CPIを控えて積極的な売買は手控えられた印象。
08:50 日本2月国内企業物価指数
08:50 日本1-3月期四半期法人企業景気予測調査
21:30 米国2月CPI
27:00 米国2月月次財政収支
①日本時間21:30に発表される米国2月CPIで直近インフレ動向を見極め。米国の金融政策への影響が大きく、注目が集まる指標。ドル円を含む、ドルストレートを取引するなら必ず押さえておきたい。
②円金利動向に注目。特に日本の10年債利回りは円高の機運を確認する上で分かりやすい指標であり、トレードの際に必ず確認しておきたい項目となる。
③引き続き半導体関連の報道に注目。現在の日米株価指数の下げの主因は半導体銘柄の反落。同業界のニュースや株価変動をしっかり追っておきたい。株価指数の下落はドル円、クロス円の下落を連想させる点に留意。
昨日は146円台ミドルで買戻しの動きが強まり、落ち着いた値動きとなった。丁度このレベルが直近の安値140.25と高値150.80を結んだフィボナッチ38%戻し146.77円に近い水準で、やはり市場で意識されているレベルと言えるだろう。
本日は東京、ロンドンと様子見姿勢が強まるだろうが、米国2月CPI後には大きく動意づく可能性が高いため、同指標を注目して見守っておく必要がある。
146.00円割れは急落を、147.60円越えは急反発を警戒。
レジスタンス:147.60円、148.90円、150.80円
サポート:146.00円
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