8日の日経平均株価は小幅に反発、前日比+90.23円、+0.23%の39,688.94円で大引け。
米国株式市場が堅調に推移したことを受けて、前日終値より211円高い39,810円で寄り付くと為替が円高に振れたこともあり序盤は売りが優勢で39,552円まで下落。しかしこのレベルでは買いが優になると、前場のうちに39,932円まで上昇した
後場に入って39,989円まで上値を伸ばしたが、上昇はここまで。40,000円台には一歩届かず、その後は利食い売りが優勢となり39,689円で大引け。NY時間に米国2月雇用統計を控えていたことも上値追いの勢いを削いだ印象。
業種別では電気機器、通信、化学が上昇を牽引、半導体銘柄のソフトバンクが+33円、東京エレクトロンが+30円、また信越化学が+19円とそれぞれ日経平均株価を押し上げた。
一方で自動車、鉄道・バス、機械は下落。オリエンタルランドの持ち合い株式の一部売却方針を示した京成電鉄が▲10円、またダイキンが▲10円、トヨタ自動車が▲8円それぞれ同指数を押し下げた。
なお8日のNY株式市場の下落を受けて、日経平均先物はクローズ直前に38,790円で取引されており11日の東京株式市場は大きく下窓を開けたオープンしそうな状況。
8日の米国株式市場は主要3指数が反落。
日本時間22:30に発表された米国2月雇用統計は強弱入り混じる内容だったが、全体的に見ればしっかりした数値。失業率が3.9%と上昇していたこと、前月分の非農業部門雇用者数増減に大きめに下方修正が入っていたことは嫌気されたが、当月の非農業部門雇用者数増減が+27.5万人と事前予想比でも、絶対値としても強い数値であったことが好感された。
S&P 500指数は前日終値より6ドル高い5,163ドルで寄り付き。序盤は上値を試す展開で5,189ドルまで上昇、年初来高値を更新した。しかしその後はここまで急ピッチで上昇していた半導体銘柄のエヌビディアが反落すると、市場全体に利食い売りの機運が高まり急落。午前のうちに5,150ドルまで押し下げられた。
午後に入るとエヌビディアの売りは一服したものの、市場全体の売り優勢ムードは変わらず5,118ドルまで下落したのち、当日の安値圏である5,124ドルで引けた。
主要株価指数の中では特にNASDAQ100指数が大きく売られ、前日比▲1.53%となっている。
下げの主因は半導体銘柄で、エヌビディアが▲5.55%、ブロードコムが▲6.99%、インテルが▲4.66%とそれぞれ大きな下落を記録した。
①半導体関連の報道に注目。先週末の下げの主因はここまで上昇をけん引してきた半導体銘柄。同業界のニュースや株価変動をしっかり追っておきたい。
②全人代は本日で閉幕。一般に全人代期間中は株価が支えられやすいといわれているが、その期間が終わることで中国株はどう反応するか、注目。
③為替の円高が日本株を押し下げるか?半導体銘柄の株価下落に加えて、円高も加わり、日本株に逆風が吹き始めている。引き続き上昇を続けることができるか、それとも一旦の調整局面が始まるのか、相場の大きな焦点。
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