日米株価指数が反落、ドル円下落。
8日の東京早朝を148.03円で迎えると、東京株式市場オープンで円買いが強まり147.52円まで下押す局面も見られたが、米国2月雇用統計を控えてさらに下を攻める材料がなく再び148円台へと回帰。
ロンドン時間に入るとロイターが「日銀内で3月のマイナス金利解除を支持する声に広がり」とした関係者談を報じたことをきっかけに円の買い戻しが再燃、勢いが強く147円丁度を割り込んだ。
発表された米国2月雇用統計は強弱入り混じる内容であったが、全体的に見ればしっかりした数値。失業率が3.9%と上昇していたこと、前月分の非農業部門雇用者数増減に大きめに下方修正が入っていたことは嫌気されたが、当月の非農業部門雇用者数増減が+27.5万人と事前予想比でも、絶対値としても強い数値であったことが好感され米長期金利が小幅に反発した。
ドル円は発表のタイミングで146.49円まで下値を試したものの、その後は買い戻しの動きが優勢で147.08円まで値を戻してNYクローズ。
全人代が閉幕
2月マネーストックM2
08:50 日本10-12月期GDP(改定値)
①ドル円の下落が継続するか?ドル円は米長期金利の低下に加え、日本の金融政策修正期待から下落基調へと変化している。更なる下落があるか、それとも悪材料出尽くしとなるかが最大の焦点。
②半導体関連の報道に注目。先週末の株価の下げの主因はここまで上昇をけん引してきた半導体銘柄。同業界のニュースや株価変動をしっかり追っておきたい。日経平均株価の下落は円の買い戻しを連想させやすいので、円買いが強まる展開を警戒しておきたい。
③全人代は本日で閉幕。一般に全人代期間中は通貨人民元、中国株価が支えられやすいといわれているが、その期間が終わることでそれぞれの市場がどう反応するか注目。円は人民元と連動しやすい点に留意。
147.60円のサポートをブレイクして続落。
次のサポートが146.00円。
直近の安値140.25と高値150.80を結んだ調整の目安として用いられるフィボナッチ38%戻しが146.77円。先週末に146.77円にワンタッチして値を戻している状況。
レジスタンス:150.80円
サポート:146.00円
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