米長期金利低下、ドル円続落、日米株価指数は反発
6日の東京早朝を150.06円で迎えると、東京株式市場オープン後は直近の流れを引き継ぎ上値の重い展開。150.09円をトップにじり安で、149.90円を中心とした値動きとなった。
ロンドン時間に入ると時事通信より日銀の政策委員9人のうち少なくとも1人がマイナス金利解除を主張するとの報道が広がり、これを受けて149.40円まで急速に円の買い戻しが進む局面も見られた。しかし1人がそう主張したところで、大勢に影響はないことからその後は円売りが再開、149.80円台まで値を戻した。
NY入り前の22:15に発表された米国2月ADP雇用統計は+140Kと事前予想比でも、絶対値としてもぱっとしない数値で、米長期金利が低下、ドル売り優勢の展開となり149.30円を割り込んだ。
その後にパウエルFRB議長による議会証言のドラフトが公表され、想定通りではあるが早期の金融引締め解除にリスクが伴うと明記されていたことや、発表された米国1月JOLTSが引き続き高水準を維持していたことからドル売りの勢いが減退、149.10円まで下値を更新するも続かず149.41円まで値を戻してNYクローズ。
全人代開催中
正午頃 中国2月貿易収支
16:00 ドイツ1月製造業新規受注
21:30 米国2月チャレンジャー人員削減数
22:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 米国10-12月期四半期非農業部門労働生産性・改定値
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
22:30 米国1月貿易収支
22:45 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
24:00 パウエルFRB議長、米上院議会証言
29:00 米国1月消費者信用残高
①ドル円の調整地合いが継続するか?ドル円は米長期金利の低下を主因に上値の重い展開が継続している。本日の経済指標や要人発言をしっかりウォッチし、米長期金利の動向を追う必要がある。
②ECB理事会に注目。直近はユーロ圏のインフレ率に再上昇の兆しが見られており、ECBがどのようなスタンスを取るかは、為替ユーロだけでなく、他通貨にとっても非常に重要。
③パウエルFRB議長の米上院議会証言が予定されている。下院の議会証言を踏襲すると思われるが、何かしらのサプライズ発言が見られるかが焦点。
④引き続き全人代の報告に注目。一般に全人代期間中は株価にネガティブな影響のある発言は行われないと想定されるが、重要なイベントでもあるため意識を向けておきたい。
149.50~150.80円のレンジを下にブレイク。勢いはそこまで強くないが、米長期金利の低下を主因にじり安の展開となっている。
次のサポートが148.90円レベルで、まずはここを試す展開になりやすい。ただ下がったところでは相応に買いも出るだろう。
148.90円を割り込み大きく下落する際には、急落を警戒しておきたい。
レジスタンス:150.80円
サポート:148.90円
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