1日の日経平均株価は大幅上昇、前日比+744.63円、+1.90%の39,910.82円で大引け。
米国株式市場が堅調に推移したことで、前日終値より89円高い39,255円で寄り付き。
G20会議後の会見で植田日銀総裁が「賃金と物価の好循環を確認するにはさらに多くのデータが必要になる、2%の物価目標の実現見通せる状況にはまだ至っていない」と語ったこともあり、円金利低下、円安、日本株高の展開となった。
寄り付きから特段の押し目なく前場のうちに39,888円まで大きく上昇すると、後場はじり高の展開で40,000円を目指す動きとなり39,990円まで上昇したのち39,911円で引けた。なおその後のロンドン時間における先物取引でほどなく40,000円へ到達している。
業種別でみると、電気機器、小売業が上昇を牽引。半導体銘柄の東京エレクトロンが151円、アドバンテストが56円、またファーストリテイリングが111円とそれぞれ日経平均株価の上昇に寄与した。目立って下げた業界はなく、満遍なく買いが入った1日となった。
なお1日のNYクローズ直前の取引で日経平均先物は40,190円を記録しており、1日はさらに上窓を開けてオープンしそうな状況となっている。
1日の米国株式市場は、主要3指数が揃って続伸。特にNASDAQ100が+1.44%の大幅上昇。
S&P 500指数は前営業日終値より3ドル高い5,099ドルで寄り付き。序盤は方向感の定まらない動きとなったが、発表された米国2月ISM製造業景況指数が47.8と事前予想比でも絶対値としても弱く米長期金利が低下、株価は金利低下を好感して上昇した。
午前中に5,122ドルまで上値を伸ばすと、午後に入っても特段の押し目なく推移。米長期金利が一段と低下する中、ドル安、米株高の展開が続き5,140ドルまで上値を伸ばしたのち、5,137ドルで高値引け。
業種別では「IT」「エネルギー」「不動産」が1%超の上昇。一方で「公益事業」や「生活必需品」は伸び悩んだ。
半導体関連が強く、ブロードコムが+7.59%、AMDが+5.25%、エヌビディアが+4.00%とS&P 500指数の伸びを牽引した。
他に、ネットフリックス+2.72%、メタ+2.48%の上昇が目立った。
①急ピッチの上昇が続く日米株価指数に調整はあるか?日経平均株価は先物で40,000円を達成し、NASDAQ100も過去最高値を更新し続けている状況。基本的に貨幣量が増え、経済成長が続く限りは上昇するプロダクトではあるものの、さすがに調整が入っても不思議ではない。特に半導体が上昇を牽引していることから、同業界のニュースや株価変動に特に注目が集まる。
②本日は目立った指標の発表はないが、今週は米国雇用統計を始め、米国の2月経済指標に注目。一部の指標には弱い兆候が見られ始めており、相場のテーマが強い米国経済から利下げが意識される米国へと変わりやすい点に留意。その場合でも米長期金利の低下が株価をある程度は支えるであろうが、景気大崩れとなる場合には注意を要する。
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