円安が進行
ドル円は上昇。1ドル=149.23円からスタートすると、週初は日本と中国が祝日となるなか利食い売りが優勢で148.93円まで下落。しかし下値は堅く、週初より小幅に高い149.35円で注目の集まる米国1月CPIを迎えると、発表されたコア指数が前月比で+0.4%と反発に転じていたことから米長期金利が急伸、ドル円は150.88円の今週高値を記録。その後は利食い売りが優勢で、且つ木曜日に発表された米国1月小売売上高が前月比でマイナスへと転じたこともあり149.54円まで下落した。しかし週末にかけては買い戻され150.21円でクローズ。底堅さを感じさせた。
ユーロは横ばい。1ユーロ=1.0781ドルからスタートすると、週初に1.0806の今週高値を記録したのち、火曜日の米国1月CPIの結果を受けて米長期金利が上昇、ドル買いユーロ売りが強まり1.0695の今週安値を記録。その後は軟調な米国1月小売売上高の影響もありドル売りが強まったことで緩やかに買い戻され1.0774まで値を戻してクローズ。
人民元は横ばい。1ドル=7.2185元からスタートすると、火曜日の米国1月CPIの結果を受けて米長期金利が上昇、ドル買いが強まり7.2332の今週高値を記録。その後は春節休暇で人民元の流動性が少ないなか、軟調な米国1月小売の結果を受けてドル売り人民元買いが優勢、7.2115でクローズ。
ドル買いが優勢(123/196ヵ国)
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
円安地合いが継続しそうな雰囲気。日本は二期連続の実質GDPマイナス成長で、テクニカル・リセッション入り。こうした状況を背景に過度な金融政策修正観測が後退、円売りが再加速している。
ドルは引き続き底堅く推移できるか?米国1月小売売上高が前月比でマイナスに転じるなど景況感の悪化に注意を払う必要が出てきている。したがって強い米国シナリオから、米国のインフレ懸念、景気不安へと移り変わっているイメージで、株式市場は軟調に推移するシナリオに留意したい。
想定レンジ:149.00~152.00
円安を主因としたドル円の上昇をイメージ
どちらかと言えばドル高も継続しやすいと見るが、その性質は強い米国からインフレ懸念へと変わっており、相場への影響が変わる点に留意しておきたい。
想定レンジ:EUR/USD 1.0670~1.0910
現状のレベルではドルとユーロの買い圧力が拮抗しており、しばし追加材料を探る時間帯となる。
想定レンジ:USD/CNH 7.10~7.30
元来の通貨としての強さや人民元安抑制策が功を奏し安定した推移が続いている。
19日
米国祝日(プレジデント・デー)
08:50 日本12月機械受注
20日
2月中国最優遇貸出金利(LPR)
22:30 カナダ1月CPI
24:00 米国1月景気先行指標総合指数
21日
08:50 日本1月貿易統計
19:30 ドイツ10年物国債入札
24:00 ユーロ圏2月消費者信頼感
27:00 米国20年物国債入札
28:00 FOMC議事要旨
22日
17:15 フランス2月PMI
17:30 ドイツ2月PMI
18:00 ユーロ圏2月PMI
21:30 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
22:30 カナダ12月小売売上高
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:45 米国2月PMI
24:00 米国1月中古住宅販売件数
23日
18:00 ドイツ 2月IFO企業景況感指数数
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