米長期金利上昇、ドル円は150円を突破。
昨日の早朝を149.35円で迎えると、日本株が先物で上昇していたこともあり小幅に円安が進行、149.42円で東京株式市場オープンを迎えた。
初動こそ円の買い戻しが見られたものの、非常に強い日本株を横目にドル円は底堅い推移が継続、ロンドンオープンにかけて149.70円まで上昇。
ロンドン時間は米国1月CPIを控えて利食い売りが優勢、149.32円まで値を下げて同指標の発表を迎えた。
発表された米国1月CPIコア指数は前年同月比で+3.9%、前月比で+0.4%とインフレ再燃を意識させる数値で米長期金利が4.3%手前まで上昇、ドル円は節目の150円丁度を突破し、一気に150.50円レベルまで上伸。
NY午後は米長期金利が4.30%を上回り、4.32%台まで上昇する中でドル円も底堅く推移し150.89円まで上昇したのち、150.80円でNYクローズ。
NYクローズ後の早朝に早速、神田財務官より円安牽制発言が見られている。
なお市場参加者の利下げ見通しを示すCME FedWatch Toolは、最大で年内1.25%の利下げを織り込んでいたが、昨晩の米国1月CPIの結果を受けて年内0.75%の利下げ織り込みまで見通しが変化している。
衆院予算委で集中審議(政治資金問題)
16:00 英国1月CPI
19:00 ユーロ圏12月鉱工業生産
①米国1月CPIの結果を受けて一段と米長期金利が上昇するか?米長期金利は長めに滞在していた4.1~4.2%台を上抜け、過去の滞在時間が短い4.3%台へと上昇している。更なる上昇のシナリオもあり得ることから、米長期金利動向をしっかり見ておきたい。
②ドル円が150円に乗せたこともあり、口先を含む政府の市場介入を警戒。財務省がどのような対応を取るか、急には実弾介入へと踏み切らないと見るのが妥当かもしれないが、念のため注目しておきたい。
③本日は衆院予算委で政治資金問題に関する集中審議が行われる予定。現状では特段、為替や株価への影響は限定的であるが、日本売り材料として注目してウォッチしておきたい。
ドル円はいよいよ150円台に突入。
150円を突破したことで、①150円台での定着、②昨年の高値151.95円の更新が意識される。
財務省による牽制発言が意識されるところではあるが、このレベルでは積極的に実弾介入に踏み切らないと仮定すれば、米長期金利次第の展開となるだろう。前述の通り、過去の滞在時間が短い4.30%台へと入っており、更なる上昇を要因とした151.95円突破は十分にあり得るシナリオといえる。
なお財務省の円安牽制発言や実弾介入などを受けて高値圏で上下に荒い値動きを伴う展開もあり得ることから、その場合のトレードイメージを頭に描いておきたい局面。
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