小幅にドル高が進行
ドル円は上昇。1ドル=148.35円からスタートすると、火曜日にイエレン米国財務長官が商業用不動産ローンの状況について言及。現在の金融政策を踏まえ事業に負荷が掛かっていると発言したことで、NYCB(ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ=地銀持ち株会社)など米地銀株が下落、為替はドル売りが強まり147.64円まで下押し。しかし木曜日に日銀の内田副総裁が「マイナス金利を解除してもその後の利上げペースは極めて緩やかになる」との見通しを示すと円安が進行、149.60円まで上昇したのち、149.30円でクローズ。
ユーロは横ばい。1ユーロ=1.0784ドルからスタートすると、月曜日の欧州時間からユーロ売りが優勢、同日に発表された米国1月ISM非製造業景況指数が53.4と強かったこともありドル買いが強まると、火曜日にかけて1.0722まで下押した。しかしこのレベルでは買戻しが優勢で、週末にかけてはじり高の展開、1.0795まで上昇したのち1.0785でクローズ。
人民元は横ばい。1ドル=7.2151元からスタートすると、水曜日のアジア時間までは注目のNYCB株価が安値を更新したことでドル売りが強まる展開で7.1888を記録。その後は週末に向けて緩やかに買い戻され7.2178でクローズ。春節入り。
ドル買いが優勢(143/196ヵ国)
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
引き続き年内の市場参加者の米国利下げ織り込みは1.25%と高い。これが剥がされる展開となれば、ドル高が継続するだろう。
リスク要因としてはNYCBなど米地銀や、不調な中国経済に関する報道はしっかりモニターしておきたいところ。
想定レンジ:147.80~151.50
ドル高・円安が続いており、150円台へ突入となりそうな雰囲気。
日本円を買い戻す材料が出てこないと、積極的な円買いは見られないだろう。
想定レンジ:EUR/USD 1.0650~1.0980
米長期金利次第の相場となりそう。
ユーロ圏の経済指標は引き続き芳しくなく、且つチャート的にもユーロの上値は重くなってきているので、やや下目線で見ているプレイヤーが多いだろう。
想定レンジ:USD/CNH 7.15~7.35
元来の通貨としての強さや人民元安抑制策が功を奏し安定した推移が続いているが、一方で中国株の弱さや資金流出懸念を考えれば引き続きドル高人民元安サイドに見ている投資家が多いのではないか。
中国1月物価指数はデフレを、中国株の下げは不況を示しており、積極的に人民元を買い戻す材料がない。念のため、急な人民元安進行も警戒しておきたい。
12日
中国春節祝日(~17日)
28:00 米国1月財政収支
13日
19:00 ドイツ2月ZEW景況感調査
22:30 米国1月CPI
14日
衆院予算委で集中審議(政治資金問題)
16:00 英国1月CPI
19:00 ユーロ圏12月鉱工業生産
15日
08:50 日本10-12月期GDP
16:00 英国12月月次GDP
16:00 英国10-12月期GDP
16:00 英国12月鉱工業生産
22:30 2月ニューヨーク連銀製造業景気指数
22:30 米国1月小売売上高
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
23:15 米国1月鉱工業生産
24:00 米国2月NAHB住宅市場指数
30:00 米国12月対米証券投資
16日
22:30 米国1月PPI
22:30 米国1月住宅着工件数
22:30 米国1月建設許可件数
24:00 2月ミシガン大学消費者態度指数
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