8日の日経平均株価は前日比+743.36円、+2.06%の大幅上昇となる36,863.28円でクローズ。
7日のNY株式市場は市場の注目を集めるNYCB(ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ=地銀持ち株会社)の株価が前日比プラスで引けたこともあり主要株価指数が揃って上昇。
8日の日経平均株価は前日終値より139円高い36,259円で寄り付き。NY株式市場の流れを引き継ぎ36,400円台に載せると、日銀の内田副総裁が金融経済懇談会で「マイナス金利を解除してもその後の利上げペースは極めて緩やかになる」との見通しを示したことから円安・日本株高が強まる展開で、前場のうちに36,700円台を記録。
後場に入っても底堅い展開が続き36,957円の高値を記録したのち、36,863円でクローズ。
個別に見ると、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体銘柄が買い戻されている。また傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスに大きく買いが入る中、親会社のソフトバンクGにも強い買いが見られた。他にファーストリテイリングも買われており、成長を期待される会社への投資が活発であること、リスクセンチメントが良好であることが窺える。
8日の米国株式市場は小幅続伸。
S&P 500指数は前日終値と同水準となる4,995ドルで寄り付き。
午前中は米長期金利が4.16%までじわり上昇する中で、株価には下押し圧力が掛かり4,987ドルまで小幅に下落。
しかし午後に入るとじり高の展開。日本の午前3時に米国30年債の入札が行われ、市場金利よりも低い水準で買い注文が見られたこともあり米長期金利が低下、これを受けてS&P500指数は底堅く推移し、節目の5,000ドルを記録したのち4,998ドルで引けた。
セクター別では「エネルギー」が1%超の上昇。要因としてウクライナや中東で戦争が継続する中、原油先物価格が1バレル76ドル台まで上昇したことが挙げられる。
一方で「公益事業」や「金融」が0.5%超の下落となっており、指数全体の上昇幅を抑制した。
①日経平均株価は37,000円台の攻防に注目。既に日経225先物は37,000円台で推移しており、おそらく東京株式市場オープンと共に同レベルでの攻防が始まる。利食い売りが優勢となるか、はたまたさらに大きく上昇するか、寄り付きの値動きに注目が集まる。
②日本市場においては引き続き10-12月期の決算に注目。本日は600社を超える決算発表が予定されており、決算内容に振らされる展開になるだろう。
③欧米市場においては引き続きNYCBなど商業用不動産ローンを取り巻く環境に注目。現状は株式市場全体への影響は限られているが、当局者発言も併せて注意深く見守っておきたい。
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