小幅にドル高が進行
ドル円は下押し後、週末に上昇。1ドル=148.12円からスタートすると、水曜日のNY時間に米商業不動産ローンを手掛ける地銀「NYCB」の決算が発表され、貸倒引当金が急増、株価が半減すると市場全体がリスクオフへと傾き146円丁度まで急落。その後に145.90円まで安値を更新したのち146.50円まで値を戻して週末の米国1月雇用統計を迎えると、発表された数値が非常に強く急騰、今週の高値となる148.60円を記録、148.37円でクローズ。
ユーロは小幅に下落。1ユーロ=1.0847ドルからスタートすると、週初は方向感なく推移。水曜日にNYCBショックでリスクオフが強まるとユーロに対してはドル買いが強まり1.0780まで下落。しかしその後はEUが500億ユーロ(約8兆円)のウクライナへの資金支援で合意したと報じられる中でユーロ買戻しが優勢で1.0898まで上昇する局面も見られた。週末は強い米国1月雇用統計をうけて、再び1.0784まで下落してクローズ。
ドル買いが優勢。1ドル=7.1863元からスタートすると、NYCBショックで7.1728まで下落する局面も見られたが、概ね7.19を中心とした小幅な値動きで週末の米国1月雇用統計を迎えた。同指標の強い結果を受けて7.2171までドル高が進行したのち、高値圏の7.2148でクローズ。
先週はドル買いが優勢(113/196ヵ国)
※通貨騰落率を可視化し、現在の「相場のテーマ」の推測に役立てています
先週比では注目度の高い指標やイベントは少ない。
ファンダメンタルズの強さに基づいたドル高が継続するか?
NYCBなど、米地銀に関する報道はしっかりモニターしておきたい。
想定レンジ:147.00~150.80
先週末の強い米国1月雇用統計を受けたドル高が継続するならば、150円台に到達する可能性は十分ある。
現時点で止まらない円安はイメージしづらいが、チャート的には上抜けが意識される。
想定レンジ:EUR/USD 1.0650~1.0980
米長期金利次第の相場となりそう。
ユーロ圏の経済指標は引き続き芳しくなく、且つチャート的にもユーロの上値は重くなってきているので、やや下目線で見ているプレイヤーが多いだろう。
想定レンジ:USD/CNH 7.15~7.30
元来の通貨としての強さや人民元安抑制策が功を奏し安定した推移が続いているが、一方で中国株の弱さや資金流出懸念を考えれば引き続きドル高人民元安が継続するシナリオも十分あり得るだろう。
5日
09:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、TV出演
10:45 中国1月Caixinサービス部門PMI
19:00 ユーロ圏12月PPI
24:00 米国1月ISM非製造業景況指数(総合)
6日
08:30 日本12月毎月勤労統計調査
16:00 ドイツ12月製造業新規受注
18:30 イギリス1月建設業購買担当者PMI
19:00 ユーロ12月小売売上高
7日
14:00 日本12月景気一致指数
16:00 ドイツ12月鉱工業生産
22:30 米国12月貿易収支
8日
08:50 日本12月国際収支・貿易収支
14:00 日本1月景気ウオッチャー調査
10:30 中国1月CPI
10:30 中国1月PPI
22:30 米国前週分新規失業保険申請件数
9日
22:30 カナダ1月雇用統計
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